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石田衣良「コンカツ?」

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結婚相手の条件は容姿?経済力?それともセックス!?アラサー4人組が理想の男探しにのりだす。
(「BOOK」データベースより)

ミもフタもない「BOOK」データベースの内容紹介ですが、まあ、ぶっちゃけ、そういったお話です。婚活市場はオンナの狩り場。化粧とドレスで身を飾り立てるのは、狩猟に出かけるマサイ戦士の盛装に似ている。

石田衣良は日本の少子化対策に乗り出しているのか「みんな恋愛しよーよ!セックスしよーよ!」という小説を定期的に出しています。

安部首相に表彰されても良いレベルだと思いますよ。マジで、結婚と恋愛をこんなに肯定的に書く作家も珍しいのではなかろうか。

以前このブログでご紹介した婚活指南小説の男性版「スイングアウト・ブラザース」は、オタクやら気弱やらデブやらの非モテ男3人組グループが主人公でした。

こちらの「コンカツ?」は、キラキラ女子4人組グループが主人公。

「負け犬の遠吠え」でも書いてあったような気がしますが、世の独身男性は総じて“難あり”レベルが多いのに対し、独身女性はそれなりにお洒落にも気を使ったリア充(のように見える)。それはリアルの独身男女を見回してみても頷ける点多し。

でも、いくらキラキラしていても、いくら生活を楽しんでいても、『婚活』というミッションに取り組むのは、難しい。

「じゃあ、お見合いパーティって、誘えない男と待っているだけの女で大繁盛しているわけですか」

ニッポンの少子化問題が解消されるのには、重要な問題が山積みみたい。

安部首相、どうお考えになります?

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「コンカツ?」の4人組のオンナノコ達は、いわゆる三高(古い)の赤い糸を求めて、毎週末の合コンと婚活パーティなどに繰り出す訳ですが、まあ、面倒なのでさっさとネタばらししちゃいましょう。

4人は最終的に、それぞれの“運命の相手”とめぐり合うことができます。うち一人は“運命の相手が”夫じゃなくて赤ん坊だったりしますが、それはまあ各個の選択ってことで。

で、そのお相手というのは、皆さん結局のところ合コンでも婚活パーティでも婚活サイトでも結婚相談所でもありません。仕事仲間だったり、取引先の人だったり、友人の友人だったり。
えーと、とどのつまりは『婚活サイトなんて利用したって無駄無駄』という結論になっちゃうんでしょうか?身近で見つけろってファイナルアンサー?

さすが恋愛&ハートフルセックス至上主義の石田衣良さんらしく「みんな恋愛しよーよ!条件じゃなくってアクセサリー感覚じゃなくって、心から欲するパートナーをみつけよーよ!」と、1冊まるまる使ってアジテーションしています。

だーかーらー!

それが出来ないから二十一世紀の日本が超少子高齢化社会なんじゃないのかー!

たぶん、今現在、婚活に苦戦している女性が読んだら「けっ!そんな巧くいかねーよ!」とこの本を蹴り飛ばす可能性が濃厚です。

でも逆に、これから婚活にいそしもうか、もしくはまだ人生に期待を抱いている若き女性が読むならば、モチベーションを上げる役にたつかもしれない。

一番おすすめできるのは、TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」にハマったタイプの方ですね。この小説は日本版セックス・アンド・ザ・シティ。

キャリー・シャーロット・ミランダ・サマンサの、誰が誰に当てはまるかを考えながら読むのも、オツなものかもしれませんです。

最後に現在コンカツ中の独身男女の皆様へ、私 さくらさんからのアドバイス。

結婚はギャンブルだ。

勝負に絶対負けちゃいけないと気負ってゲームに臨むギャンブラーが、勝ったためしはない。

このギャンブル負けたって命までは取られんよ。気負わず婚活ファイト~??❤??

 

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