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せなけいこ「ねないこはわたし」

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子育てをした子育てをするすべての人へ贈る。最初で最後の自伝的絵本。
(「BOOK」データベースより)

私もこんな、可愛いおばあちゃまになりたいわあ。
 

「ねないこだれだ」で、夜の9時を過ぎるとやってくるオバケに『こ、怖え~。』という感想を抱いたさくらでございます。
早く寝なけりゃオバケが連れてくよ!という脅しなのか、子供を恐怖のズンドコに陥れる怖がらし絵本だと思っておりましたよ私は。
 

でもね。

ためになると思って
描いたわけじゃない。
しつけの本でもない。

おばけになって
飛んで行きたかったのは
わたしなの。

えっ?
飛んで行きたかったの?
一緒に行きたかったの?

だから「おばけに なって とんでいけ」と言われたら、

「いいよ とんでいくよ」

って言う子もいるの。私の娘もそうだった。
あなたはどうかしらね。

知らなかったよせなけいこさん!
あなたあの夜空へ、行きたかったのね?!

せなけいこさんの有名な絵本「ねないこだれだ」も「いやだいやだ」も「もじゃもじゃ」も、みんな せなけいこさんがご自分のお子さんに向けて描いた絵本だそうです。
「にんじん」は、息子さんがニンジン好きになれるように、ニンジンを美味しそうに食べる動物たちの姿を描いたんだって。
当のせなけいこさんはニンジン嫌いw
そうか、自分が嫌いでも子供には食べさせるにはその手があったのかw

にんじん嫌いがきっかけで、絵本を出すっていう夢がかなった。
それでにんじんが好きになった、ということはないのだけれど。

「ねないこはわたし」では、過去のせなけいこ絵本の貼り絵が、沢山掲載されています。
みんな子供の頃に読んだ絵本ばかり。見ていてすっごく懐かしい。
 

貼り絵で絵本を作るために、せなけいこさんの家には様々な紙が。

紙が欲しいから、包み紙のかわいいお店で買い物をした。本はどこで買っても同じだから。本屋さんもブックカバーで選んだ。
手紙が届けば、封筒はそーっと開く。封筒の裏も貼り絵に使うから。
家にお菓子が届くと、包み紙を破かないようにやっぱりそーっとはがして、それも取っておく。みなさんの家でもそうしているのかしら。

『ねないこだれだ』の女の子が着ているパジャマは、封筒の裏。
『めがねうさぎ』の着ている緑の服は、お店の包み紙。
売っている千代紙より、まえわりの普通の包み紙に、面白い柄のものがあったりする。だから、どんな紙も捨てられなくなって、困ってしまう。

まあこれ、プロの絵本作家の言っていることじゃなければ“なんでも取っておくオカン”なんだけど。そのオカンちっくなところも、何だか可愛いなあ。
 

子供の頃にせなけいこの“おばけシリーズ”を、“ルルちゃんシリーズ”を読んでいたオトナのあなたならば。
「ねないこはわたし」を読んだら、子供の頃をきっと懐かしく思い出す。
そして、あの頃とは違った思いで、もう一度「ねないこだれだ」を読みたくなる。

『ねないこだれだ』の本では、夜中まで遊んでいた女の子が、おばけになって、おばけの世界へ飛んで行く。

それなら わたしも ねないで まとう。
おばけの せかいへ とんでいこう。

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