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横溝正史「犬神家の一族」

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原作よりも映画の方が有名で、話は知っていても実際には小説を読んだことがない人も多いのかも。
かくいう私も、娘の要望で取り寄せて初めて読了。

娘(14歳)が何故「犬神家の一族」を知ったのかと言えば、日清カップヌードルのCMとダウンタウンの2015年末特番「絶対に笑ってはいけない名探偵24時」

佐清のあれですね、あれ。ゴムマスクと池のVの字。シンクロナイズドスイミング。

他にも菊人形の生首ゴロンとか、静馬の名台詞とかを説明したら「読みたい!」とせがまれ、私もきちんと原作を読んだことがなかったので、これを機会にと読んでみました。

あ、考えてみれば私、映画もちゃんと観たことなかったわ。水曜ロードショーとかで断片的にしか知らなかった。

あらすじ
昭和2○年、財界の大物・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残して他界。残された遺産は佐兵衛の奇妙な遺言に従い、恩人の孫娘・珠世の結婚相手に相続されることが顧問弁護士の発表により明らかになった。
名探偵 金田一耕助の目前で、佐兵衛の三人の孫 佐清、佐武、佐智と各人の親、親族間の間の熾烈な遺産争いと凄惨な殺人事件がはじまる・・・

巻末のおまけを見ると、この小説が連載されていた「キング」では、最終回間近で「犯人は誰だ?!懸賞付きクイズ」もやっていたらしいです。

本格派探偵小説、というより、今読むと昔懐かしき探偵冒険譚的な味わいがあるかも。文章のところどころに散りばめられた感嘆符と講談調の物言いが新鮮ですね。

謎解きとしては・・・いや~これがミステリに成り得るのかどうかはわからないなあ!

だってこの犯人がスケキヨの母だなんて、日本国民の、少なくとも四十路以上の世代は皆知ってるじゃない!

小説を読みながらどうしても金田一耕介役の石坂浩二が目に浮かんでしまうのはやむなしです。映像を思い浮かべながら「ああ、そうそう」と読むのが昭和生まれの正しい読書スタイルですね。

平成生まれの娘からすると・・・金田一は金田一でも金田一少年。

しかも、金田一少年でさえレガシー扱いという、ジェネレーションギャップが身に染みる。

 

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