親はバカでも子は育つ。1日100万アクセスのWEB「ほぼ日刊イトイ新聞」で大人気連載中の子育て日記「おれボテ志」。妻でるびが絵を描き、夫うるまが文を書き、普通の子の普通の成長を毎日レポートした膨大な絵日記。誕生から3年間のいいところをデラックスにお届け。
作者の“うるまでるび”さんは、夫・うるまさんと妻・でるびさんの二人ユニット。
おしりかじり虫のイラストを描いた人達、といえばわかりやすいでしょうか。もしくはウゴウゴルーガのしかとを描いた人。なつかしーねー!アニキーッ!
「おれボテ志」とは、元々Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載していたヒトコマ漫画でした。妻・でるびさんが妊婦時代から、息子・ボテ志が小学校に入学するまで毎日毎日アップされていたもの。
ちなみに“ボテ志”の名称は、妻のボテ腹から命名された名前。ひ、酷い。
我が娘と同じ2001年産まれですが、ボテ志くんは早生まれのため学年的にはお兄さん。
ですが、ほぼ自分の妊婦⇒出産⇒育児生活と重なっているため、Web連載中は「ほぼ日」日参しておりました。
毎日のニンプ生活とアカンボ育児生活がわかるので、妊娠何週目だとこうかー、こうなるのかー、確かにおなじだー、わかるわかるー、とか。予習って大事だねby四谷大塚。
で、この本はWeb連載のボテ志くん生誕~2歳までをまとめたデラックス本です。
当時からはもう15年もたっちゃっているんですが、今読み返してみると…ああ、まったり力が抜けてんなあ。
二人とも会社勤めでない故に時間の融通がつけやすいって理由もあるとは思いますが、夫・うるま氏も育児には積極的に参加するイクメン。というか分担作業。
それと、周囲の手助けが多いのも良いなあ。おばーちゃんや事務所のスタッフさん、もちろん保育園の先生やママ友さん達との相互協力。
夜間の打ち合わせには子連れで参加しているし…自由業だなあ。
環境的な特殊事情はありますが、それでも、アカンボは皆同じ。
生まれたての、まだ人間じゃない物体から、ころころ動くミルク飲み人形に転じて、半径1メートル範囲をすべて破壊するプチ怪獣に変化して、わけの分からぬ宇宙語をしゃべりだして、這うだ立つだ歩くだの毎日毎日で、ちょっとずつちょっとずつ成長していくコドモ。
Web連載当時も楽しく読んでいましたが、今になって読み返すと、自分の娘を思い返して「あーそーそーだった、そーだったよー!」と過去へタイムスリップする新たな楽しみがあります。
生まれたてのアカンボは座布団に寝かせ、座布団が斜めになり、2枚並べるようになり、とかね。
暴走族の爆音みたいなバンバンバンとリズミカルなクソをする(失礼!)、とかね。
酒の席では異様にカンパイが好き、とかね。
「おれボテ志」連載を当時読んでいた人も読んでいなかった人も、
いまアカンボ育児中の人も子育てが終わった人も、
ちょっと読んでみそ。読んでみそ。とはいっても既に絶版だから、うるまでるびの公式サイトからアーカイブ読んでみそ。
コドモは嵐、
コドモは愛、
コドモは天使、
コドモは馬鹿。 by糸井重里
匂うよお。感じるよお。
コドモの乳くっさい匂いと、ぷにっとみっちりとした重さを、感じるよお。