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オノ・ヨーコ「今あなたに知ってもらいたいこと」

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ジョン・レノンのミューズである、オノ・ヨーコが日本の女性向け講演を元に加筆訂正した啓発本。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
オノ/ヨーコ
1933年東京都生まれ。ニューヨーク在住。
学習院大学、サラ・ローレンス大学で学ぶ。60年からニューヨークを拠点に前衛芸術活動を行う。
66年にロンドンに移り住む。69年にジョン・レノンと結婚、拠点をニューヨークに移し、ともに創作活動や平和運動を展開し、
世界の注目を集める。
80年ジョン亡きあとも「愛と平和」のメッセージを発信し続け、世界各地で前衛芸術や音楽活動を精力的に展開している
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ビートルズ世代と若干ズレていることもあり、私の中でオノ・ヨーコは「ジョンレノンの妻」としか認識されていませんでした。

オノ・ヨーコ本人も芸術家として活躍されていることは、情報として知ってはいても、正直彼女の作品を見たことないしねえ。

ジョンレノンに多大なる影響を与えた女性ではあるものの、ビートルズ解散にも多大な影響を与えた人だと思うと、ちょっとねえ。

なので、この本はたまたまお借りして読んだもの。自分で金銭を出して読もうとは思わなかったと思うな。

で、読後の感想ですが。

「読んでよかった?」と聞かれたら「まあ、読んで損は無かったな」と答えるかしら。

オノ・ヨーコが「ジョン・レノンの妻オノ・ヨーコ」なだけではなくて、人格をもったひとりの女性のオノ・ヨーコである事は理解した。

生まれてこのかた、次々と襲ってくる嵐にも倒れることなく、表舞台に立ち続ける強さを持った女性であることも。

オノ・ヨーコを襲う嵐は、まあ、本当に寄せては返す波のごとく次々と。

戦争、空襲、疎開体験からはじまり、渡米後の人種差別、女性差別、前衛芸術への冷淡、2度の離婚とそれに伴う子供との関係、

ジョン・レノンとの出会いによるビートルズ解散戦犯、「ベッド・イン」など反戦運動への嘲笑と反発、ジョンが殺害された時に彼女をも襲った銃弾、そしてジョンの死後、今でも続く絶え間ないバッシング・・・。

普通の人間ならば、どっかの時点でポキっと折れちゃう。

未だに生きて、かつ、世間やメディアの表に立って自分の意見を発信し続けているだけで、ものすごく強い女性なのだなあ、と、同じオンナとしては感服せざるを得ません。

この本の中でオノ・ヨーコが書いている意見や、若干スピリチュアルな考え方には、私は個人的には同意できないけど、本を出しただけで(もちろんそれ以外の情報発信も)すげーなと思うわけですよ。

打たれても打たれても折れないその強さが、オノ・ヨーコの「今あなたに知ってもらいたいこと」であり、私自身の「今わたしが知らなくてはならないこと」であると。

そういう意味で「読んで損は無かったな」という回答に至るのでした。

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しかし真にすげーなと思ったのは、表紙のオノ・ヨーコの巨乳さ加減さだったりするのだ。

つーか、胸、あきすぎじゃね?
ここまで谷間アピールしなくてもいいんじゃね?

・・・と外野に揶揄されても、谷間をしまわないのがオノ・ヨーコの強さの真髄なりか。

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