クリスマスがちかづいてくると、ウサギたちは、わくわくしておちつかなくなってきます。もちろん、ピーターもおなじです。もうすぐクリスマス。ピーターは、わくわくして、どうにも落ち着きません。またもやミンスパイの中身を落としてしまったピーターに、おかあさんは、おつかいを言いつけます。ピーターは、とちゅうでいとこのベンジャミン・バニーと、尾羽がじまんの友だちに出会いますが、そこで、おそろしいはなしをきいて…。はたして、ピーターたちは、ちょっぴり能天気で、いばりんぼうの友だちを、助けることができるでしょうか?さあ、すてきなクリスマスのおはなしのはじまりです。エマ・トンプソンの愛情あふれる物語と、エレノア・テイラーのかわいらしい絵で、あのピーターラビットが、ゆかいな仲間といっしょに帰ってきました!
(「BOOK」データベースより)
この間、思い立ってピーターラビットを検索してみたところ、この絵本を見つけました。
で、その作者名を見てびっくりしたんですよ。
過去に当ブログでご紹介した「こわいわるいうさぎのおはなし」などのピーターラビットシリーズは、もともとビアトリクス・ポターさんが書いておられます。
だがしかし、この絵本「ピーターラビット クリスマスのおはなし」の作者名はエマ・トンプソンさん。
エマ・トンプソンって何者?と調べたら、どうやら映画ハリーポッターに出ていた女優さんらしいじゃないですか。
あれ?あれですか?ハーマイオニーですか!?
ハーマイオニーちゃんがピーターラビットの絵本を作成!?
これはもう読むしかないわね…と、図書館で借りてきた次第であります(買わなくてごめんなさい)
さっそく内容をご紹介いたしましょう。
主役となるのは、皆様ご存知のピーターラビットくん。絵本を読んだことがない人でもキューピーのCMでおなじみですね…と言いつつ知らない世代もいるかもしれん。
あと同じうさぎのお友達、ベンジャミンくんも登場します。彼は今回のMVPだから覚えておいて。
で、ピーターラビットとベンジャミンには、うさぎ種族以外にもお友達がいるのです。名前はウィリアム。
こいつです。
彼は尊大でいばりんぼうで目立ちたがりのうぬぼれやですが、それも致したがないのかもしれません。
「まあ、それも とうぜんだな!
なにしろ なにをかくそう このわたしは……」ここで、ウィリアムは たいせつなひみつを
あかすように こえを ひそめました。「クリスマスディナーの しゅやく なのだからな!」
クリスマスディナーの主役…そりゃ確かに主役です。
クリスマスのディナーに彼がいなくちゃ話が始まりません。
…ですよね?
そもそもクリスマスに七面鳥って時点で、人間の私たちには彼の暗い未来が容易に想像できます。それはピーターラビットにとっても同じ。
自分の未来についてまったく危機感を抱いていないのは、当のウィリアム本人のみ。
さてピーターラビットは、友人ウィリアムをクリスマスの晩餐の危機から救い出すことができるのか!?
…と、いう、お話でございます。
そのときでした。ベンジャミンに
びっくりするような めいあんが うかんだのは。
まぁ子供向けの絵本ですからね。さすがに擬人化した七面鳥を丸焼きにする事態は、世のお子様が阿鼻叫喚ですって。
ですのでセオリー通り、その年のクリスマスにはウィリアムくんは丸焼きの事態をまぬがれます。
しかし大人目線で言わしてもらえれば、クリスマスが去ったからと言って、ウィリアムくんの危機が完全に去ったとは言えませんよね。だって鳥だし。食用家畜だし。
そもそもピーターラビットのお父さん(うさぎ)ですらミートパイにされた実績があるのに(すごいなポター)七面鳥がいつまでも生存しているとは思いがたい。
……で、結局ウィリアムくんがクリスマス後にどんな未来を迎えたかについては「ピーターラビット クリスマスのおはなし」の巻末に説明がございます。
興味ある方は実際に絵本を読んでお確かめください。
えーと、どんな未来であっても、私には文句をつけないでね。
さて。
そして。
私さくらは「ピーターラビット クリスマスのおはなし」を読み終えた後で、ある事実に気付きました。
きっと、この記事を読んでいた人の大半がすでに気付いていた事実に。
…ハリーポッターのハーマイオニー役の女優は、エマ・トンプソンじゃない!エマ・ワトソン!
↓こっち↓
画像引用:ハリー・ポッターWiki:ハーマイオニー・グレンジャー
エマ・トンプソンはハリーポッターに出てるけど、トレローニー先生役!
↓こちら↓
まさかのエマ違い。
私がこの絵本を読んだそもそもの理由が完全に消滅。まあ、面白かったから良いんだけど。
今宵はクリスマスですから、エマ違いをも、自らの勘違いをも許すのです。
皆様メリークリスマス。素敵なクリスマスを。