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鳥居りんこ「偏差値30からの中学受験 卒業編―母と子の旅立ち」

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『偏差値30』からの母子爆裂二人三脚で志望私立合格を果たしたたこ太とりんこ。母にとって中学受験ってなんだったの?子どもにとって中学受験ってどうだったの?中高一貫校で過ごした母と子のリアルな6年間を今、振り返る。

(「BOOK」データベースより)

本日は2020/3/31、我が娘の高校生活最終日でございます。

まあこんな状況下で娘の高校生活が終わりを告げるとは思いもしませんでしたけどね。卒業式にも保護者は行けなかったので、まるで実感もありませんけどね。

ちなみに我が娘。過日ご紹介しました「女子校力」の記事では、卒業後は共学の大学に進んで女子校生活おさらば…と書いておりましたが、その後急転直下でまたまた女子校の大学に進学することとなりまして。世間知の無さがますます熟成されて行く不安に、雨の中の小鳩のように震える私よ。

この本「偏差値30からの中学受験 卒業編―母と子の旅立ち」は、「偏差値30からの中学受験合格記―泣いて、落ち込んで、最後に笑った母と子の500日」の続き物…というか、タイトル通り「卒業編」でございます。

おーい、中学受験をこれからやろうって子供の母ー。これ面白いぞー。で、結構役に立つぞー。かなり昔の本だけど、今も昔もそんなに変わってないから大丈夫だぞー。

さて。本題は「卒業編」ですね。なんだかんだあらまあ大変な中学受験を経て、りんこさんとたこ太くんはどうなったのか?中学高校の6年間、どう過ごしたのか?その後はどうなったのか?

偏差値30からの中学受験合格記」を読んだ読者には非常に気になるところでございましょう。私も気になる。で、編集者は著者のりんこさんにこう言った。

「あの合格記で、いったいどれほどの人が気持ちを救われたと思うの?だったら、そのあとを書くことはりんこの義務だ。えーい、落とし前をつけやがれ!

…つまり、まあ、そういう本でございますよ。

中学生の子育てはものすごく難しい。だからこその中学受験でもあったはずなのだ。親の「思春期除け」みたいなもので、微妙な時期の高校受験を避けたいという思いが確かにあった。「受験」がなくなったから万事OKなわけなどあるはずないのに、「私立」に行きさえすれば、親からすれば面倒くさい「思春期問題」もオールクリアになると勘違いしたのだ。

中学に入ってからのたこ太くん、まあいろいろあったようで。いろいろの詳細は省きます。

ただ、上記のりんこさんの勘違いは「勘違い」だったということだけお伝えしておきましょう。それは私も。おそらく中学受験を経たほとんどの父親と母親は、同じ勘違いをしてしまうのです。

考えてみりゃ、それもそーだよなぁ?

大なり小なり、いろいろあるよなぁ?

だって、生きてる人間だもんなぁ?

「りんこ、信じられるっていいよね。私はあの学校を信じられるし、何より家の娘なら根拠ないけどさ、これから先も絶対大丈夫だって信じられる。これは中学受験をさせなかったらわからなかったと思う。こんなにも家族で頑張ったし、(母が入院中だから)誰よりもあの子は頑張ったと思う。あの子は弱い子だと思ってたけど、私が守らなきゃって思っていたけれど、なんだ、母がいなくてもちゃんとできるじゃん?大丈夫じゃん?って信じられたから、(子育てに)悔いはないよ」

偏差値30からの中学受験合格記」に比べるとこの本はかなりウエッティな箇所が多い本でして。そりゃ卒業だしね。涙も出るやね。

特に上記の台詞を言った、りんこのご友人の千秋さん(故人)のエピソードは泣ける。本の最初から最後まで、全ページを貫いている千秋さんのエピソードは、同じ子を持つ母としては非常に泣けます。

「りんこ。私、やきもきしてたいの。できればずっと、あの子のことでやきもきしてたいの」

ごめんね。千秋がどんな思いで言っているのか、あのときは全然わかってなかったんだ。

本日は2020/3/31、明日は4/1、我が娘は大学生になります。

とか言いつつ、コロナ騒ぎで入学式もありませんけど。いつ学校が始まるかもわかりませんけど。

自宅引きこもりニートと化してYoutubeとゲーム三昧の娘を見ていると、もっと有意義に時間を使ってくれたまえと、ついやきもきしちゃいますけど。

やきもきできる幸せってのを、りんこさんは知っている。私も知った。この春高校を卒業した息子・娘を持つ親の皆さんも知っておこう。

お子様のご卒業おめでとうございます。あなたも私も。

これからもずっと、一緒にやきもきしていこう。やきもきしていきたいね。いつまでも、やきもきできたらいいね。

 

 

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