「不器用でも地道に続ける子」は最後に勝つ!「失敗を経験させる」「本当に好きなことを見つける」「絵や図を使う」など、コツコツ努力をし続ける気持ちになれる取り組みを紹介しています。
(PHP研究所 内容紹介より)
娘の高校の保健体育授業で、こんど母子手帳を使うそうでして。
ズボラなさくらちゃんのことだから、娘の母子手帳なんてどこに放置したかも定かではないだろうとお思いのあなた?ふっふっふ、舐めちゃいけませんぜダンナ。
実は母子手帳って子供が15歳になるまでは使う用途があるんですよ(インフルエンザの予防接種をしたときとかね)だから結構身近なものではあったりするんです。
とはいえ、久方ぶりに中をじっくり読み返してみると、いや母子手帳って面白いもんですね。当時の記述を見ても「あーそうそう」よりも思い出せないことの方が多いくらいです。
2歳当時の娘が好きだった遊びが「かくれんぼ」かあ…当時住んでいたオンボロ2Kアパートのどこに、隠れるスペースがあったのかなあ。
母子手帳を機に、娘がちっこい時のあれやこれやに思いを馳せていたタイミングでこの本に出会いました。
「子どものちゃんと「やり抜く力」は6歳までに決まる!」の著者 多田淑恵さんは、教育関係→ITコンサル業を経て、現在は教育コンサルのかたわら、子供向けプログラミング教室の先生もしている方です。
しかし子供向けのプログラミング教室ってどんなもんなんでしょうね?まがりなりにもIT系の会社に勤めている私(事務員だけど)としては、日々移ろうIT技術の変化に、正直いってその功を見出せないのですよ。
いまプログラミング言語を覚えたからって、その子が大きくなる頃にはC言語もJavaもPythonもレガシーなんじゃねーの?と。
子供をプログラミング教室に通わせようという親御さんとも、正直言ってあまり仲良くなれなさそうな予感…想像するに、江東区のタワマンのパーティスペースでママ会をやるタイプのような…ああ、これは私の偏見とひがみ以外の何者でもないですね。
とはいえ、自分のひがみ根性が理由で書物を紐解きもしないのは「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」で反省した経緯もあります。
予断なしにフラットな気持ちで、さて多田先生は何を言っているのか?を確認してみようと思いました。
私の考えは単なる食わず嫌いなのか、実際に食べてみよう。噛み噛み、カミカミ…。
私の開催しているプログラミング教室にも、未就学児の子どもが多く通ってくれています。ゲームばかりしている子どもを見て、「ゲームばかりして!」とマイナスに捉えるのではなく、「好き」を見つけるきっかけだと考えましょう。
子どもの「好き」を大切にしながら、受動的な取り組みではなく、能動的な活動に変えていくことが肝要です。そうすれば、好きなことを通じて、主体的に物事を考え「やり抜く力」を高めることができるでしょう。
まずは反省とともにご訂正を。
プログラミング教室なるものを、ちと誤解しておりましたよワタシ。
子供向けプログラミング教室というのにも色々なスタンスがあるようですが、少なくとも多田先生のお教室は、コンピュータ言語を習得させるというよりも、思考力などを養うためのツールとして使っているようです。
どちらかというと工作教室のヘラや美術教室の絵筆がパソコンに置き換わったような感じ。
何かの「ものづくり」をすることによって、作り上げる=やり抜くことを学ばせる、というのが狙いのようです。ツールはデジタルでも、目的はアナロギーですね。
さて前置きが長くなりましたが、その多田先生がお書きになった本「子どものちゃんと「やり抜く力」は6歳までに決まる!」
さてさて、どうして“6歳”なんでしょうか?
多田先生いわく、理由は簡単。
特に6歳までは、失敗が許される時期です。年齢が上がるにつれ、学校の成績表や受験に響くので、なかなか失敗できなくなります。
だーよーねー!昔だったら小学生の間くらいはのんびりしてたって、とも思われてましたが、今じゃ中学受験あるもんねー!
21世紀のオコサマ達は、いつまでものんべんだらりとしていられないんですよ。鉄は熱い内に打て、なのか、子どもは6歳までに打て、なのか。
子どもの子供時代が前倒しになってしまっている今、良いか悪いかは別としても、早期教育って重要になってくるんですよ。
……この話を、10年前に聞きたかったなぁオイ。
と、のんべんだらりの我が娘の姿を見つつ母は思う也。
多田先生はこの本の中では、早期教育というよりも「やり抜く力」を高めることを重視しています。まあそこらへんは必要な人は書籍を読んで確かめてください。
で、どうすれば「やり抜く力」が高まるのかっていうと。
はい、6歳までのお子さんを持つ親御さん注目~。先輩ママさくらちゃんは親切だから、我が娘と同じ轍を踏まないための、多田先生の教えを抜粋するよー。
1.子どもが本当に好きなことを見つける
2.何でも子どもにやらせてみる
3.子どもが嫌がってもやらせてみる
4.失敗を経験させる
5.失敗を見守る強さを持つ
6.失敗を責めない
上記の取り組みは、本当は12項目あります。
しかし6項目だけ見て、お父さんお母さん思ったでしょ?「できっかーーーー!」うんうんwワタシもそう思った。
この項目だけ見ると、それが出来りゃー苦労しねーよと思いますよね。
上記の項目が、机上の空論のキレイゴトなのか、実践できる取り組みなのかどうかは、実際に本を読んでお確かめ頂ければと存じます。
正直、本の詳細を読んでも難しいことは難しいと思うし、10年過去に遡ったワタシができるかどうかはわからない。
ただ、その取り組みを本気で努力目標にすべきだということは、この本を読めばわかると思いますよ。
いま6歳以下の未就学児を持つお父様お母様。
子どもに「やり抜く力」を持たせたいのであったら、まずは親が知って学んで実践することを「やり抜く」のだ。
君たちにはまだチャンスがある。というか、今しかチャンスはない。
…..と、のんべんだらりの我が娘の姿を見つつ母は思う也。
いやほんと、この本を10年前に読みたかったなぁオイ。