ただいま人生で一番幸せです。これまでが酷すぎたのかもしれませんがっ! 長年の親友だった、高須クリニック院長の高須克弥氏との熟年交際を公表したサイバラ。毎日かあさんやりながら、一生懸命仕事して、大好きな人とときどき楽しい時間を過ごす。酸いも甘いも噛み分けた年齢から始まる恋愛ならではの楽しみすべてを大暴露。サイバラ流熟年交際10ヶ条、カラー漫画2本、爆笑対談のおまけ付き!
(「BOOK」データベースより)
いま発売されている「ダーリンは70歳」を読もうと思ったら、在庫なし入荷待ち状態で買えやしない。
まさかのベストセラー?!
50歳と70歳あわせて120歳と、JRフルムーンパスの規定合算年齢を軽く超える熟年恋愛が、世の人にこんなに支持されているとは。何故だ。
「ダーリンは70歳」が手に入らないので、事前学習?も兼ねて4年前の「いいとこ取り! 熟年交際のススメ」を読了。
ちなみに2016年5月10日時点のAmazonではこっちもまさかの在庫なし入荷時期未定!何故こんなに人気が高い熟年恋愛。
WHY JAPANESE PEOPLE?!日本の道程はどこかまちがってる。
熟年交際まっさかりのサイバラと高須かっちゃんは、20歳の年の差。
普通だったらこれだけ年の差があれば、トロフィーワイフ的な扱いを受けて、高須院長は「うまいこと若いのつかまえたなコンチクショー」と言われてもおかしくはない筈。
加藤茶だって、あんなにやいのやいの言われててもたった26歳差でしょう?たいして変わりはないじゃない。
では、何故に西原理恵子がトロフィーワイフとして扱われていないのか。
サイバラがすでにオバチャンだから?いえいえ。
サイバラが経済的に自立しているから?それもありますねえ。
サイバラが下品だから?いやそれは否定できないけどさあ、さくらだって品の無さではどっこいどっこいよ。
答えは。
彼女が、恋をしているから。
この本自体は、西原理恵子と高須院長の恋バナというよりも、サイバラ昔話と恋愛哲学を書いた本です。
口述筆記なのか筆がすべりにすべりまくったのか、過激な口調で暴走している部分多し。
酔っ払いの下ネタが1冊の本になったと言っても暴言ではないかもしれない。それとも、露悪的に書かないと照れちゃうのかしら。
だけどねえ。
口汚く自分を落としつつ、行間からあふれ出てくる♥♥♥。恋。LOVE。彼女はいま、恋をしているの。
章節で『0点の女には0点の男しか来ない』というのがありまして。
過去のサイバラ自身がヤンキー馬鹿クズの0点だった時に、ヤンキー馬鹿クズの0点男と付き合っていたエピソードを並べつつ「でもいまは幸せなの♥高須かっちゃんは点数高いの♥(100点ではないが)ああ、私頑張って点数上げてきて良かったなぁ♥」という浮かれっぷりで、ページの中からハートマークがポコンポコン浮かび上がってきそうです。
か、可愛いぞ。文章の露悪さはツンデレか。四十路乙女のツンデレか。
高洲かっちゃんにとってサイバラがトロフィーワイフなのではなく、サイバラにとって、高洲かっちゃんがトロフィーハズバンドなのですよ。
いいよもう、許すよ何でも。あの錦木関の化粧回しも許すよ。Yes!高須クリニックのCMで、訳もないのにヘリ乗っててもサイバラ登場しても許すよ。
だって愛して愛して愛しちゃったのよ和田弘とマヒナスターズ。恋する乙女に誰が文句を言えましょうや。