数多の子供を恐怖に陥れた噂の大型絵本「地獄」と、その姉妹編「極楽」が合体して
文庫本サイズに小型化されたお得バージョン。
なにこれひとつぶで二度美味しいグリコアーモンドキャラメル?
しかもポケットサイズでいつでもお手元に地獄をどうぞ?
骨まで飼料にする出版社の経営観の方がよっぽど地獄絵図なんじゃねーの?などと邪推しながら読了。
大型絵本「地獄」を読んだことがなかったので、気になっていた私なのでした。
読んだ感想。小型版で良かった・・・。
もともとの大型絵本で「地獄」見たらトラウマ必至。マジこえーよ地獄。
中で描かれている絵は絵本用に書き下ろしたものはなく、千葉県南房総市の延命寺所蔵の仏絵を元にしているので、全くもって子供向けの配慮はなし。
地獄に落ちた罪人はざっくり縦に2枚おろしにされてるし、腕や足もチョッキンチョッキン。
胴体を輪切りにされてジンギスカンのマトン肉みたいなのもあるよー。
痛い、痛いよー。
しかしこの中の罪人はどれも、あんまり痛そうな顔をしていない。
せいぜい「困ったなぁ」程度。そりゃ自分がジンギスカンになったら困るだろうよ。
「ダリぃなあ」くらいの、やる気ナッシングな罪人も多し。
ま、やる気MAXの罪人がいても困りますけどね。
「オーイエー!血の池地獄GOー!」とかね。M気質もたいがいにしろと。
地獄の中には、親よりも先に死んだ子供が落ちる「賽の河原」もありまして。
「ひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため・・・」のアレですね。
子供だって好きで死んだ訳じゃないのに(それが自殺であったとしてもね)
死んだだけで地獄に落とされるっていう、地獄のシステムってどーなってんのよ?!って思いますよ。
不慮の事故とか、昔であれば病気で亡くなる子供の数も今よりもっと多かったのに
子供が死ぬ、と考えただけでも身を切られるような大ダメージなのに、なんで地獄に落ちるとまで脅されなくちゃならないんだ。なんでー?なんでー?!
ここは是非、閻魔様にシステム改正をお願いしたい。悪法撤廃希望。
長すぎてしまうので、後半の極楽編は次の記事で!