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アイザック・アシモフ「アシモフの雑学コレクション」

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アメリカとソ連との間の距離はどのくらい?深海魚のいる湖は?開拓時代のカウボーイたちの死因で最も多かったのは?もと落ちこぼれの天才とは誰?ニュートンの数多くの発見の秘訣とは?答えは全部この本の中にあります。地球のことから動物、歴史、文学、天才、人の死にざままで、さまざまな分野から厳選して、驚きの世界にあなたを誘う不思議な事実の数々。
(「BOOK」データベースより)

SF&ミステリ作家でもあり、生化学者でもあり、聖書も言語も歴史も数学もなんでもござれの博覧強記アシモフさん。
「アシモフの雑学コレクション」は、そのアシモフさんが持っている知識とトリビアを惜しみなく大公開!の「アシモフ聞いて聞いてコレクション」です。
 

この本を読んでいると、耳元でアシモフおじちゃんが
「聞いて聞いて!あのね、こーんなすっごい話があるんだよー!」と、小学生ダンスィもしくはボールくわえたワンコのように尻尾をパタパタさせているような気がします。
自分の脳みそに入っている知識を、誰かに話したくってたまらない!
で、読者の方もその「聞いて聞いて」のワンコ的気持ちが伝染して、誰かに話したくって話したくってたまらない。
 

例えば・・・

地球の歴史の全期間の大部分、北極と南極に氷がなかった。

ガリレオは死の少し前、視力を失っていた。望遠鏡で太陽を観測することが多かったかららしい。

魚も船酔いする。ガラス鉢を人工的に揺らせたら、金魚が船酔いになった。

ローマ人をふやそうと、シーザーは子の出産に奨励金を払った。子供のない女性は、カゴに乗ることも、宝石を身につけることも許されなかった。

・・・これ、どこぞの政治家とか、どこぞの校長とかが同じことしそうで嫌だなあ。

蚊には四十七本の歯がある。

「三七」という数は、それと一以外に約数を持たない。つまり素数。しかし、次の数を割り切れる。一一一。二二二。三三三。四四四。五五五。六六六。七七七。八八八。九九九。

アルキメデスは入浴中、浮力の原理を発見し、わかったの意味の「ユリーカ」の叫びとともに、裸で街を走り回った。
有名な話だが、古代ギリシャでは裸で運動するのが普通で、男の裸は珍しくなかった。

ガラス製の光ファイバーは、銅線より軽く、安価、伝達能力もずっと大きい。銅資源の未来は気にしなくていい。

・・・この本が日本で発刊されたのが1986年。アメリカで出版されたのはもっと前だと考えると、その時代に光ファイバーの記述が出ていることが驚きですよね。

地球上の植物の八十五パーセントは、海中で生きている。

地球生命はたぶん、気体酸素のない環境で発生した。現在も、酸素で死ぬ微生物がある。

天文学では、スペクトルの色を分類し、アルファベットで表記している。恒星を温度の高い順に並べると、O、B、A、F、G、K、M、R、N、Sとなる。
Oh,Be A Fine Girl,Kiss Me Right Now Sweetheart.(きれいな娘だね。すぐキスしておくれ)とすると、おぼえやすい。

・・・ごめん、さくらはその文章からして覚えられない。

ゴキブリの頭を出血しないよう、巧妙に切断する。二週間ほど生きつづけ、そこで餓死する。

・・・きゃーーーーーーーー!!!

イエス・キリストは、知られているのより四年から八年ほど前に生れた。ユダヤのヘロデ王の治世に生れたとされているのだが、その王は、イエス誕生とされる時より前(紀元前四年)に死んでいるのだ。だれかの計算ちがいだが、もう訂正もできない。

 

だっ、駄目だー!
話したいことを書き連ねていったら引用だらけになってしまう!
 

これでも「アシモフの雑学コレクション」全315ページ分の、まだ半分。前半の極々一部しか読み返しておりません。
これ以上引用を連ねると、ブログの長さが大変なことになってしまう恐れと、キーボードを打つ私の指が大変なことになる恐れがあります。
 

時間がない時にちょこっと読んで、時間がある時にじっくり読んで、それで覚えて誰かに(自慢げに)伝えて、沢山の雑学ゆえに忘れることも多いから、何度読み返しても楽しくて。
昔買った新潮文庫がボロボロになって、2冊目を買い直した本である事実は伊達じゃない。

最近では娘のお気に入り本でもあるので、いつか数年後~数十年後に、3冊目を購入することがあるかも?
きっとその時も、ボールくわえて尻尾フリフリのワンコに変貌するんです。私も。

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