迷わなくなるカギは「曲がり角」+「自分の興味」+「錨」。世界一カンタンな道を歩くだけ!誰でもできる方向感覚の鍛え方。
(「BOOK」データベースより)
私 さくらの数多い欠点のうちひとつは、方向オンチだってことです。
これまでに一番びっくりしたのは、現在の居住地〇〇町2丁目に13年くらい住んでいる状態で、〇〇町1丁目で迷ってしまった経験。10年以上たっても私はこの町のストレンジャー。
また、30年近く住んでいた実家の近くにある兄のマンションに行くときには、我が夫に道案内を頼んでいます。だって私が主導で歩いたら迷って10分以上ロスしそうだし…。
本のタイトルにもあるとおり、地図をグルグル回しても全然わからない。そもそも方向オンチじゃない人は地図を回すことすらしないそうですけどね。
アレですか?方向オンチじゃない人って身体の中に方位磁石が入ってるんですか?「あっちが西だから…」とか道路を見ながら言いますけど。どうしてそっちが西だってわかるの?何故?
ちなみに我が夫は「あっちが西だから」タイプ。昔のベストセラーで『話を聞かない男、地図が読めない女』って本がありましたね。我が家はまさにそのとおり。男と女の間には深くて暗い河がある、ローエンドローォ、ローエンドロー。
今回は上記の本ではなく、地図が読めない女代表格のさくらちゃんが、地図を読める男脳になるべくチャレンジした方向オンチ克服指南本。
北村壮一郎さんの「地図をグルグル回しても 全然わからない人の 方向オンチ矯正読本」では、独自の『方向オンチ矯正メソッド』を用いて方向オンチを治してくれるらしいわよー!
全国の方向オンチ仲間のみなさーん!克服のチャンスよー!
多くの場合、方向オンチの方にとって、地図は絵や写真のように「見る」ものであるようです。しかし地図は、本来、絵画や風景のように、感性を用いて「眺める(見る)」ものではありません。
地図とは情報の伝達手段であり、同時に、実在する特定の光景を縮小化したもの…つまり現実の世界を、模型のようにスケールダウンして、更に二次元に簡略化したものですので、「眺める」のではなく、情報を収集し、利用するために「読む」のが正しいのです。
……無理。
上記の原理に基づき、筆者の北村壮一郎さんは“地図を読むことを「翻訳作業」ととらえられるかどうかがポイント”と考えています。
既にして挫折しそうな私。きっと世の方向オンチ達もここのポイントだけで挫折すること必須。いやでもちょっと待って。だいじょーぶよ。ここからもちっと噛み砕くから。噛み砕いてくれる…はず!
方向オンチの研究をして、一番実感したことがあります。それは、迷った時に立ち止まらず、「もう少し歩いてみよう」と動き続ける人が多いということです。どんどん、行動し続けてしまうのですね。人生で積極的なのはよいことのはずですが、迷った時には、どうやら裏目に出るようです。そして、「迷ってしまって、どうすればいいかわからない」と待ち合わせ相手に連絡したとき、「どうしてそんなところに!?」という場所にいる羽目になる…という悲劇が起きます。
あれね、詳しくは本を読んで頂ければと思うけれども、一口に言えば“冬山登山と同じだと心得よ”という感じでしょうか。そう、冬山も都会のジャングルも、迷い子の心に降るブリザードは同じなのよ。
で、ご指摘のとおり私自身も「もう少し歩いてみよう」のタイプです。だって止まっちゃったら一歩も先に進まないじゃない?安西先生だって『あきらめたらそこで試合終了だよ』って言ってるじゃない!?
あきらめたくないの私!人生も目的地までの道のりも!
この無駄なやる気こそが迷子(人生も)の原因だとしても!!!
『方向オンチ矯正メソッド』はともかく、むしろ個人的に役立ちそうだと思ったのが「第5章 方向オンチ克服のトレーニング番外編:それでも迷ってしまったら」です。
できるだけ迷わないためのルート選択やら、スマホ地図の活用法とおすすめアプリやら。
ちなみにね、スマホ地図を活用するためのポイントってのが2つあるんですけど。
- スマホの地図を見る時、必ず「スタート」「現在地」「ゴール」の3箇所を同時にチェックすること
- スマホの東西南北と、現在いる位置の東西南北を合わせて見ること
①に関してはこの後で具体的な説明がされているので良いとしても…あんな、北村さんよ。そもそも東西南北がわかってればな、方向オンチってのにはならないんだよな。
あと方向オンチのためのおすすめアプリは、マジで役に立つアプリが紹介されています。私がこの本を読んだのは数か月前なんですが、かなり役立ってます。てか常に使ってます。YouTubeよりも起動回数が全然多いです。興味のある方はご参照ください。
しかし最終的には、一番の方向オンチ対処法は『治さない』という結論に!
素晴らしい!素晴らしいよ北村さん!これが最高の対処法だよね!
つまり、方向オンチであっても、困っていなければ、それでいいのです。
この本の目的は「方向オンチの克服」ですが、だからと言って、人に助けを求めてはいけないとは、私はこれっぽっちも思いません。
—(中略)—
人を信頼して頼るということは、方向感覚が良いということ以上に、必要不可欠な人間の能力ではないでしょうか?
だ・よ・ねー。
北村先生のおっしゃるとおり、これからは人に頼って(依存して)生きていこう。
体内に方位磁石を備えるよりも、心に愛と平和と信頼を備えて生きていこう。
天に栄光、地に平和。ラブアンドピース。オーイエー。