相変わらず可愛いなあマリコちゃん。
どんなに多忙を極めても、好奇心は止められない。美と食を求めて奔走する、マリコの華麗な日々。いい女になるための最強バイブル!
an・an連載「美女入門」さらにエネルギッシュなパート13。
(「BOOK」データベースより)
林真理子のan-anコラム「美女入門」も、ずいぶん長い連載ですね~。
連載期間中にどんどん作者とan-an読者層の年代が離れていって、それにつれて林真理子の文体も
「年下のオンナノコ」に向けた口調になっています。
同じ長期連載コラムでも、週刊文春の「今夜も思い出し笑い」と比べると、ずいぶん文体が違うもんだなあーと感心しきりですよ。
どっちが好きかはお好み次第。
「美女入門」はマリコ直筆イラストが入っているからちょっとお得かしら?いらない?でも結構好きなんです私。マリコ直筆イラスト。
今回の「美女千里を走る」では、特にダイエット&リバウンドネタが多かったです。
数年前は痩せてすっきりスリムで、ジルサンダーを着こなす格好良いマダムだったのに、うっうっうっマリコちゃん。どうしてそんなにリバウンドが多いの(泣)
夜遊びとパーティとグルメツアーが過ぎますことよ。
そして相変わらず健在なのは、痛快なまでの意地の悪さ。
んーけなしてないです。褒めてます。痛快なマリコ節が気持ちいいんです。かつ正直。
例えば208ページ目の、独身時代の恋愛話。
エリート官僚と度々デートを重ねても色恋に発展せず、彼が下戸だからかしらなどと逡巡している間に、
彼がさっさと若い子と結婚してしまってガックリって話。
「ま、今でも時々会う友だちですけどね。若い奥さんとはそううまくいってないとみた。いい気味。」
・・・・可愛いなあマリコちゃん!
ここだけ抜粋したら林真理子嫌いの男性からは猛反発をくらうかなあ?!
女性の中でも「だからハヤシマリコって下品よね~」とか言う人はとても多くいそう。
でもね、やっぱり思うじゃない?振られた相手が“ちょっと不幸”で“ちょっといい気味”
だけど同時に“とっても不幸”だったらイヤだし困るし可哀想だし。
“ちょっといい気味”って思える位の“ちょっと不幸”が嬉しい、“ちょっと意地悪”な自分。
誰の心にも(確実に私の心にも)ある“ちょっと意地悪”
だけど口には出せない気持ちを、反発覚悟で言っちゃうよ!の強さが潔い。
林真理子は「野心のすすめ」の著でも書いている通り、人生について一貫した指針があります。
「私は欲しいものが沢山あるよ、全てを手に入れたいよ、だから努力するよ、人の目なんて気にしてられないよ、だって人生一度しかないんだよ?」
それをイマドキの可愛い年下のオンナノコ達に胸を張って言える力強さ。
押し付けることなく、自分のジタバタ加減もカッチョ悪い失敗談もさらけだしながら、オンナノコ達に教えてくれています。
楽しく読めて、なんだか元気が出る。
可愛いからねマリコちゃん。 &格好良いですよ。