旅館すずめやへようこそ。今日はみなさまを楽しいお山の散歩へご案内。かわいい動物のお客さんたちと澄んだ空気と山の自然をゆったり楽しんでくださいね。切り絵絵本。
(「BOOK」データベースより)
雪の「旅館すずめや」に続き、今度は秋の“旅館すずめや”へようこそ!
相変わらずカテゴリは美術・学芸書です。ほんのむしは書評もカテゴライズも独断と偏見。頑固なさくらがお送りしますw
「旅館すずめや – てくてく遠足日和」では、秋の“旅館すずめや”の様子をお楽しみ頂けます。
雪だるまの『ゆきちゃん』が居なくなり、代わりにどんぐりの『ぐりちゃん』が登場。
ゆきちゃーーーん。どこに行ったのーーー。溶けてしまったのーーー。
オバチャン寂しいよーーー。
そして「旅館すずめや – てくてく遠足日和」の一番の感想は
おっ、女将さん!貴女働きすぎよ!
冬の「旅館すずめや」でもそうでしたが、“旅館すずめや”は、どうやら女将が独りで切り盛りしている模様です。
宿泊客の世話やご接待はもちろんのこと、料理を作るのも給仕をするのも、掃除をするのも女将の仕事。
従業員はどこだ。仲居はどこだ。板前はどこだ。ゆきちゃんもぐりちゃんも役には立たんぞ。
そして「てくてく遠足日和」では、山歩きのガイドまでつとめて夕方まで宿泊客の案内とご接待をし、お客様の持ち帰った山菜で夕飯を作る。
その時間はどこにあるの?!女将の休憩時間はいつあるの?!
夜は夜とて、ちいさな子供には寝るまで遊んでやったり本を読んだり、客が寝静まった夜には自家製の味噌を作ったり干し柿を仕込んだり。
自営業者には労働基準法は適用されないって事ですか?
女将さん過労死のデスロード、ノンストップで突き進んでますが?!
“旅館すずめや”かなり回転率も良く、適切な宿泊料金さえとれば営業利益的には大変よろしい旅館なのではないかと。
さらなるご発展かつ経営者の健康留意のため、新規従業員の雇用を真剣にご検討されますよう、女将に進言致しますです。はい。