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石田衣良「スイングアウト・ブラザース」

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ほぼ同時に彼女に振られて失意のどん底にある三人は、大学時代の同級生。あこがれていた先輩・河島美紗子と再会し、彼女がはじめた男性向けエステの第一期特待生になった。見た目だけでなく内面も磨き上げ、目指すはずばり、モテ男。空振り三人組は美紗子が揃えた腕利き講師たちが用意する課題の数々をクリアし、見事モテ男になれるのか。
(「BOOK」データベースより)

このタイトルって、スイング・アウト・シスターの洒落なのかしら?

個人的な話になりますが、昔、旦那のネトゲ仲間のオフ会に便乗参加させて頂いたことがありました。(ネトゲとかオフ会とかの意味がわかんない人はググってちょうだい!)

まあ、皆様ご想像の通り、集合したダンスィの面々の殆どが独身男性でした。そして、旦那のお友達をこきおろすのも非常に心苦しいですが“独身さもありなん”なメンツ多し。

そんな彼らが「何故自分たちは独身なのか」「何故自分たちはモテないのか」について酒を飲みながらウダウダと語り合っていた折に、ひとりが発した言葉。

『このままの俺が好き、って言ってくれる女の子がいたら良いのにな~』

王子様がっ!白馬にまたがったお姫様を待ってる王子様が、ここに居るよー!

スーパーで売ってる大根でさえ綺麗に洗って並べているというのに、彼らは“そのままの自分=洗ってもいない大根”で買い手がつくと思っているのかと。

ある意味新鮮な驚きを感じながらも、私はココロ優しいので『大丈夫!多分どこかにいるよ☆私の周りにはいないけどね!』と激励しておきました。激励になってないかしら。

彼らの名誉の為に書き添えますと、彼等一人ひとりは本当に良いヤツなんです。ホントに。良い人。良い友人。

だけどLIKEではなくLOVEの遡上に乗せた場合には、ブランド野菜でもオーガニックでもない大根は、洗わなくっちゃスーパーの棚にすら並べてもらえないのが世の真実であるのだよ。

なので、私 さくらは、旦那友人の彼らに「スイングアウト・ブラザース」を薦めたい。

白馬にまたがったお姫様がイザやってきた時のために、大根の洗い方をここで知るべし。

ストーリー自体は、主人公グループの非モテ男3人組にとって都合良く進んでいきますし、登場してくるコーチ役の女性陣は揃いも揃って優しく、あくまでも優しく、適切なコーチングをしてくれます。

でもね、それを「ケッ、作者のご都合主義かよ」なんて嘲笑う独身男性諸氏がいらしたら、それこそがキミ達の非モテたる所以だとお返ししたい。自分に正直になり、批判を素直に受け止め、教えを吸収する向上心がある人間が『モテ男』への道を歩まない筈がないでしょ?

「スイングアウト・ブラザース」はおとぎばなしのような展開だけど、これをおとぎばなしだと片付けてしまうのは、すっぱいブドウを食べないキツネと同じよ。

「男性がもつべき最大のコミュニケーション力は、いかに女性の話をきくことができるかという能力です」

「スイングアウト・ブラザース」で語られている“モテ男になるポイント”をちょっとだけお伝えしましょう。

(1)教養を身につけるためにちょっと背伸びをする

(2)ジャストサイズの洋服を着る

(3)女性の話を聞く

上記(1)~(3)の詳細に関しては、「スイングアウト・ブラザース」本文をご参照下さい。

あったりまえだと思うでしょう?

あったりまえだと思った人は、まだすっぱいブドウを食べないキツネさん。

女にモテるかモテないかなんて、あったりまえのことをやるかやらないか、只それだけなのよ。旦那友人氏、ファイト☆

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