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石原壮一郎,越智良子「オトナの学歴図鑑」

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東大に入るより難しい東大OBの扱い方がわかります!大人のお付き合いのための、リアルで笑える出身大学別人間判断入門。全国27有名大学出身キャラを徹底解剖。
(「BOOK」データベースより)

なべて世の中、関係ない人にはそのコダワリがわっかんねーのが、学歴ってモンです。

私が若かりし頃、慶応義塾大学に通う男の子とデートする機会がありまして。彼は高校卒業後、いったん青山学院大学に入学してから、慶応に入りなおした方でした。

彼曰く「だって青学ってチャラいじゃん?」

私は心の中で思った。「かわんねーよ」

なべて世の中、知らない学校についてはわっかんねーのが、学歴ってモンです。

仕事上の取引先ご担当者が、東京工業大学をご卒業された方でした。『理系の東大』とも呼ばれる偏差値のおよろしい大学で、ご担当者さんも某大手SIのパリパリエリートさん。

しかし、四国からやってきた私の同僚は、私に向かってそっと言いました。「東工大って、工業高校の親戚なのかと思ってました」

なべて世の中、気になる人は気になっちゃって仕方がないのが、学歴ってもんです。

知り合いの会社社長Sさんが、顧問弁護士とお打ち合わせするために弁護士事務所に行った時のこと。その弁護士事務所では最近、司法試験受かりたてのピヨピヨ女性弁護士を雇ったそうで、Sさんに引き合わせられました。

ピヨピヨ弁護士は名刺を差し出しながら「はじめまして。どこの大学出身ですか?」

ちょwwwまず一言目からw客相手にw

私からしてみれば、最終学歴が大学の人は皆「へへーっ、お大学様ーっ」って、ひとからげに思っちゃいますけど。

世の中の、わっかんねーコダワリと、わっかんねーヒエラルキーと、わっかんねーマウンティングを生み出すのが、学歴。

わかんなかったら、これ、読んでみる?

[

この本を手に取るあなたに、先に申し上げておきます。あんまり真に受けないでくださいw

あくまでもオチャラケ本です。有名大学のそれぞれのOB/OGの特徴をとりあげて『東大卒上司の対処法』とか『上智卒同期の対処法』とか『法政卒の部下の対処法』とかレクチャーしていますが、実際それが役立てられるかどうかは保証致しかねます。

それよりも各大学の解剖図。これ受けるw役にたたないけど、面白い。

例として、明治大学の解剖図をちょっとだけ抜粋しましょう。

「明治大学」~早稲田コンプレックスがバイタリティの源~
【イバれるOB】
北野武・高倉健・山下達郎etc
【ビミョーなOB】
大仁田厚・エドはるみetc
【避けたい話題】
ファッション
【緊張する場所】
青山・六本木(オシャレすぎてどうふるまっていいかかわらない)
【この言葉に弱い】
「気骨があるな」「早稲田ウザいね」

…ちょっと明治大学OBの姿が、見えてきませんか?

実際私の周囲では明治大学卒の人は思い至りませんが、他の大学の例をとってみても「いるいる~」「こんな感じ~」と、頷ける箇所が多し。

どうやら、ジャブジャブと社会の荒波にもまれても、それぞれの業界や会社で新たな色を付けられても、出身大学でカラダと心に刻み付けられたニオイや模様は、まるで虎の縞のように簡単にぬぐい去ることはできないようです。

それぞれの大学の、カラフルな虎のシマシマを無責任に楽しむに良し。

自分と密接な関わりのない、薄い間柄のお知り合い程度の人の出身大学を取り沙汰するのが、無責任さ度合いに拍車がかかってさらに良しw

惜しむらしくは、取り上げられている学校が東京都内に集中しているのが、他県の方には不満かもしれないという点でしょうか。

東京以外では関西圏の“関関同立”しか載っていないので、他県の方向けに是非別バージョンも出して頂きたいところですね。

いや、いらないかな?この本でヤリ玉にあげられた学校出身者の方々にとっては「ちっきしょー、無責任なコト言いやがって!」かもしれないので。

話題にされて悔しい、されなくて寂しい。かくも学歴ってのは、面倒なもんですねえ。

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