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おかべりか「これがおばけやさんのしごとです」

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いらっしゃいませ、こちらはおばけやでございます。といいましても、おばけをうっているわけではありません。当店のおばけが、おるすばんや、おつかい、あかちゃんのおもり…といったちょっとしたおてつだいから、人間にはできないような大きなしごとまで、なんでもおひきうけいたします!さあ、なにか、ごそうだんはございませんか…?小学校低学年から。
(「BOOK」データベースより)

かわいーの、かわいーの、かわいーの。
 

このシリーズは、我が娘が児童書を好む年齢をちょっと過ぎてから発刊されたので、娘は読んだことがありません。
じゃあ、なんで母の私だけが知っているのかって?さあて何ででしょうねえ。
 

ちなみにこの「おばけやさんシリーズ」の読者は、小学校低学年あたりを想定されています。
絵本は卒業レベルだけど、文章だけの本はまだ敷居が高いあたりの子供にちょうど良し。挿絵がふんだんにあり、途中でちょこちょこマンガも入るので、本に慣れていない“ちっこい子さん”でも読みやすいと思います。
 

で、もし子供に「おばけやさんシリーズ」を与えたら、とーさんかーさんもちょっと読んでみてよ。
かわいーの。オバケ可愛いんだからさぁ。

「おばけやさん」とは、その名の通りオバケが商品。でも販売じゃなくてレンタルです。
オバケのレンタルって何するの?オバケをレンタルして、何か役に立つの?
いやいやオバケも馬鹿になりませんよ。お留守番もお買物も草むしりだってするし、ふわふわ飛べるから高い天井の電球の取替えだってできちゃいます。
オベカならではの特性を生かして、オバケ屋敷のオバケになったり、泥棒を脅かして追い出すことも致します。
普段は可愛いオバケですが、イザとなればきっちり怖いご面相になって、良い仕事しまっせお客さん。
 

もちろん、オバケだって報酬がなくちゃやってられませんよ仕事なんて。
「おばけやさん」を経営する小学生のタモツくんは、報酬を現金で受け取りますが(嗚呼勤労小学生!)売り物であるオバケが頂ける報酬って、なんでしょう?

「うた みっつ」

仕事を終えたオバケが、お風呂上りにタモツくんに歌ってもらう子守唄が報酬です。
その日の働きに合わせて何曲か、膝の上でよしよししてもらいながら子守唄を歌ってもらうと、嬉しくってふんわりほんのり薄ピンク色に染まるオバケちゃん。か、可愛ええ…。
満足してピンク色になると、オバケちゃんの一日は終了。寝床のガラス瓶の中にみっちり入ってお休みになります。
 

歌をうたうだけで報酬はタモつ総取り。商売人だな、タモツ。
まあ、タモツも親がいない分自分で稼がなきゃならんので、がっちり財布の紐を締める必要もあるでしょう。というか、タモツの両親はどこ?!
 

小学生が自分で商売して自力で生活している。嗚呼なんて由々しき事態。
ですが、それを児童相談所に通報する前に、ちょいと1冊「これがおばけやさんのしごとです」をお読みあそばせな。
ちょっと毎日楽しそうなので、小学生の自活も応援したくなっちゃうかも?
タモツこそ正に、一億総活躍社会の旗手と言えるのかも?

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