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長新太「ゴムあたまポンたろう」

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山にポンとぶつかって、ボールのように空をとぶゴムあたまポンたろうのふしぎな世界一周の旅。
(絵本ナビより)

ナンセンス絵本の極致といったらこれですぜ旦那。

頭がゴム製のポンたろう。ポンと飛ぶからポンたろう。
何故に飛ぶのかポンたろう。何処へ行くのかポンたろう。
 

そんなことを考えちゃあ、いけません。
ゴムだから飛ぶんです。ポンたろうだからポンと行くんです。
何処へ飛ぶかはゴムまかせ。せかいいっしゅうそらのたび。

ゴムあたまポンたろうが飛ぶのは“Fly”ではなく“Jump”なので、折々には地面に下りなくてはなりません。
で、結構地上って、ゴムあたまポンたろうにとっての危険がいっぱい。
巨人のツノでホームランをかっとばされたり(楽しそう)、アフリカ?の動物の群れにまきこまれたり。
オバケにもぶち当たったりして、ゴムあたまポンたろうはオバケを怖がるのですが、いや、でもゴム人間ってキミも結構怖いよ。
 

一番のデンジャラスはハリネズミの群れ。
ポンたろうのゴム頭、山肌に当たっても痛くはありませんが、ハリネズミの針に刺さったら、多分抜けないw
『今そこにある危機』をポンたろうがどうやって乗り切ったのかは、ヒミツw

ゴムの 木が「すこし、おやすみなさい」
と いったので、ゴムあたまポンたろうは、
やすむことにしました。

夜になると、ゴムあたまポンたろうはおやすみの時間。
ゴムの木はかーちゃん?
ゴムあたまポンたろうはゴムの子だったのか?!
 

と、彼の出生、そしてゴムの木(母)と人間(父。おそらく)の馴れ初めと愛の行方を
 
 
 

・・・詮索しちゃあ、いけません。
 

ゴムあたまだからポンたろうなんです。
ポンたろうだから、明日も飛ぶんです。
理由を求めないナンセンス絵本だから、それで良いのです。
ワハハと笑って、パチパチと手を叩いて、本を閉じたら、おやすみなさい。

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