町の商店街をなわばりにしている猫がいます。魚屋さんとは顔なじみです。あるとき電気屋さんのテレビから天気予報が聞こえてきました。「今日の天気はあなたの町だけ晴れのち『さんま』…」。商売ができなくなると困った魚屋さんは、猫に助けを求めました。猫は泥棒の親分です。町中から仲間の猫を集めました──。第18回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。
(文芸社「どろぼうねこのおやぶんさん」書籍紹介より)
今どきの子供は、泥棒が唐草模様の風呂敷を担いでるって印象、まだあるんでしょうかね?
いや私の時代にもさすがに泥棒は唐草模様の風呂敷担いでませんでしたけど。その前に泥棒自体お会いしたことがありませんけど。
唐草模様の風呂敷は泥棒の様式美。
「どろぼうねこのおやぶんさん」の親分さんも、然りです。
ちょっとこの親分さん、可愛くないですか!?全然可愛くなくて、ふてぶてしい面構えなところが逆に可愛い。ブサカワってヤツでしょうか。
リアル調で毛がモコモコしてて(でも固そう)「な゛ぁ~」という野太い鳴き声が聞こえてきそうな、猫の親分さん。
泥棒なのでもちろん、盗みます。
盗むのは当然、魚です。猫ですから。
盗む前にはきちんと魚屋さんに正々堂々とお伺いをたてます。親分さんですから。でも盗むんですけど。
で、いつも魚を快く盗ませてくれていた魚屋さんが、ある日空からサンマが降ってくることになって、魚の売上が下がって経営の大ピンチ!
恩義のある魚屋さんの苦境に、泥棒猫は立ち上がり…と、いうお話です。
そう言えば今どき旦那の浮気相手に『この泥棒猫!』とか言うんでしょうかね?
言いましたか、そこの奥さん?
「おれは なのある どろぼうねこのおやぶんさん、
と いうことは たぶん さかなやさんも しってのとおりですが、
かのゆうめいな ねこやなぎとうぞくだんの かしらだったと
いうのは ごぞんじないでしょうね。」
猫柳盗賊団のかつての仲間が勢ぞろいしたシーンの画像はアップを差し控えますが、親分さんと同様、これまた揃いも揃ってふてぶてしい顔つきw
「にゃんちゃ~ん(はぁと)」とか近づけないwチュールあげたくないw
さて集まった猫たちはどうしたのかというと…。
多分ご想像のとおりかと存じますが…。
ぽんぽこりーんw
おい、さっきの悪役商会みたいな面構えはどこに行ったw
どうして空からサンマが降ってくるのかとか、そもそも何故猫がしゃべれるのかとか、猫は白菜を食べるかとか、そういう無粋なツッコミは止めておきましょう。あんまヤボなこと言うと、親分さんに叱られます。
ところで猫って、本当に白菜を食べるんでしょうかね?
ご存じですか、そこの奥さん?