ミッフィーミッフィーミッフィちゃん♪
みーんーなーであっそぼ♪
NHK教育テレビ(Eテレ)で流れるミッフィーのテーマソング(いま放映中かどうかは知りません)
あの曲、今調べたらNHKオリジナルソングじゃないんですね。作詞作曲者名が外国人のお名前でした。しかしサイトによって何故か名前が違う。いったい誰が作った曲なのかは謎。
しかし本日はテーマソングの謎が主題ではありません。
「ウサコズフォント」
ブルーナ絵本のために作られた書体、その名も「ウサコズフォント」です。
優しく、愛らしく。文字のはしっこは、まるで、あの子のお手てみたい。
(株式会社ディック・ブルーナ・ジャパンみみよりブログ「ウサコズフォントに包まれたなら」より)
ウサコズフォント!
あまりにも愛らしいフォント名じゃありませんか!?こんなフォントがあったなんて!
上記引用でも説明があるとおりウサコズフォントとはうさこちゃんシリーズを含むディック・ブルーナ作の絵本の日本語版のためだけに作られたフォントだそうです。作成者は装丁家の祖父江慎さん。
ちなみにこれがウサコズフォントです。画像引用は上記引用元と一緒。
どうやら2010年に福音館書店ではディック・ブルーナの絵本をすべて改版したらしく、現在発売されている日本のブルーナ絵本はウサコズフォントの文字になっています。
ってことは、私さくらが子供の頃に読んだ絵本や、娘が小さな頃に読んだ絵本とは書体がちがうわけだ。
人の記憶なんてアヤフヤなもの。
過去の書体なんて、まーったく覚えていない。
…となると、気になりませんか?
以前のブルーナ絵本は、果たしてどんなフォントだったのか。
百聞は一見に如かず、です。既に市販されていない絵本を見ようと思ったら、そりゃ図書館でしょう。
ということで私の愛する図書館におもむき、2010年以前の版で現在も所蔵されているブルーナ絵本を探してもらいました!
上記アマゾンリンクの「ちいさなさかな」にはミッフィー(うさこちゃん)は登場してきませんが、まあ良いでしょう(偉そう)
では、新旧の「ちいさなさかな」では、書体はどのように違っているのでしょうか。
↓新版
↓旧版
確かに、違う。旧版は明朝体っぽい?あんまりフォントには詳しくないので厳密にはわかりません。
フォントに詳しくない素人感想としては、行間が違う。句点(。)が小さい。でもこれってフォントの感想じゃなさそう。数字の「1」は結構違いますね。旧版は数字の圧が強い。
しかしもっと違うのは表紙のタイトル字ですよ。
↓新版
↓旧版
…手書き?
旧版のタイトル…手書き?
中身を見てもさほどの違和感は感じませんが、表紙の違いを比較すると、旧版ではもんのすごーい昭和感があります。スキャンが斜めだからとか、そういう理由じゃない。
ちなみに色合いが違うのも2010年の改版によるものです。色味を「ブルーナカラー」にしたんだって。しかし絵本だと色味も含めて作家(ブルーナ)が塗った色なんじゃないのかしらね?絵本作家とブックデザイナーの間でどういう取り決めになっているのかは謎です。
ともあれ、新旧比較して違いがわかり満足・満足。今回フォント比較のために取り寄せた「ちいさなさかな」に対する感想はありません。いや…別に…いらないし…。
ということで今回の感想は、新旧ブルーナ絵本を探してくれた某区立図書館ありがとう、という感想でした。
いやあ、図書館のレファレンスサービスって素晴らしいぞ。
みんなも解明したい謎があったら、図書館の人に相談してみそ。