ぶんぼうぐって、がんばってるなぁ。お勉強が苦手なお子様に。4~5歳から。
(「BOOK」データベースより)
この絵本は「いちにちおもちゃ」から始まるシリーズ絵本でして、一作目の「いちにちおもちゃ」はTVでも紹介されていたりする話題本らしいです。
では何故「いちにちおもちゃ」の方をブログに載せないのか?それは、私の天邪鬼な心ゆえ。
いやそれだけじゃなくてね。一児の母としては、こちらの絵本に心惹かれるものがあるんですよ。
だってほら、絵本の帯にこう書いてあるんですもの。
お勉強が苦手なお子様に。
…娘にっ!娘に読ませたいっ!
ぶんぼうぐって、かしこそうだな。
よし、いちにち、ぶんぼうぐになってみよう。
主人公の坊ちゃん刈りメガネ君。おすましした見た目は賢そうですが、こいつなかなか顔芸が達者です。
身の回りにある文房具に“なってみる”メガネ君ですが、ああ、それぞれの文具に扮した彼の顔芸は何と表現して良いものか。
『いちにちメジャー!』で口からメジャーを吐き出す姿は、あ、あれだ!空也上人の仏像だ!
しかし巻き戻ったメジャーに唇をゴムパッチン(byゆーとぴあ)されて、「メジャーって たいへんだなあ」と慨嘆。
『いちにちホッチキス!』では枚数の多い冊子に針が通らず、歯欠けでMrオクレのようになり「ホッチキスって がんばってるなあ」と驚嘆。
その他にも『いちにちクリップ』(このクリップ可愛い)やら『いちにちそろばん』やらと、メガネ君身体を張ってレッツ文具生活。
私だったらコンパスになりたいな。バレリーナみたいにピルエット…グルグル回されて目をまわしそう。
とは言えね。
この絵本を読んで『お勉強が苦手なお子様』が、お勉強好きになるかどうかははなはだ疑問です。
いや、きっとならない。決してならない。
文房具の気持ちがわかって、ちょっと文房具の扱いっぷりが優しくなる(かもしれない)けど、正直それも疑問。下敷きで髪の毛に静電気を起こして『俺パンク!』の遊びを知るのが関の山かもしれぬ。
出版元のPHP研究所は何を考えてこの帯文をつけたのか…と、「PHP研究所」をググってみたら(いったい何を研究してるっつーの?)
PHP研究所が、かの松下幸之助氏が設立した出版社であることを知った私。
か、神さまの思し召しなら、それも仕方あんめぇ。きっと「いちにちぶんぼうぐ」を読めばお勉強好きになれるんだ。
そう信じよう。だって神だから。その心は、権威に対する信・仰・心!