突然閑職に追いやられた敏腕編集者・久木。失意にくれる彼の前に、夫との冷え切った関係を持て余す美しき人妻・凛子が現れる。まるで結ばれるのが宿命であるかのように、ふたりは激しい恋に落ちてしまう。その純粋なる想いを貫き通すため、ふたりは究極の愛の世界へと足を踏み入れる―。「人を愛する」ということは、どういうことなのか?男女の愛の極限を描き切った、渡辺文学の最高傑作。
(「BOOK」データベースより)
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そして息子達よ。その場合は、母の留守を待て。
さて。よき社会人たらんとして就職活動に勤しむ学生諸氏よ。
「シューカツにも有利だし、日経読んでおかなくっちゃ」と、興味はないけど仕方なく日本経済新聞の購読をしてはいないかい?
確かに日経は、日本の経済を学ぶに良い媒体かもしれない(多分)が、君達は本当に、電車内で日経を広げるサラリーマンが経済情報を入手する為に読み込んでいると思っているのかね?
私は断言しよう。
電車内で日本経済新聞を広げているおっさんのおよそ70%は、『私の履歴書』と連載小説しか読んでない。
そして新聞連載小説の中でも、場合によってはエロ風味の濃い連載の時しか読まない御仁もいらっしゃいます。
え?失礼な物言いをするんじゃないって?じゃあそしたら、「失楽園」と「愛の流刑地」の時だけ、日経の購読数が増加していたという事実をどう説明なさるのよ。
「失楽園」は、故・渡辺淳一氏がかつて日本経済新聞に連載していた小説です。
映画にもドラマにもなりましたので、内容についてはご存知の方も多いでしょう。
知らない方にざっくり説明すると、おっさんと人妻が出会ってヤッてヤッてヤリまくって、最後に心中する話です。
それだけ。もう本当にそれだけ。新聞連載の1年余、そしてハードカバー上下巻のひたすらに性描写が延々と続くポルノ小説です。
え?そんな事ないって?「失楽園」は大人の純愛を描いた恋愛小説だって?
じゃあ、データをもって検証しようではないか。
さくらは「失楽園」の新聞連載時には未読でしたので、検証元はハードカバー上下巻の全588ページにて。
主人公の二人である久木と凛子が、文中で何回セックスをしているのか、及びその描写に割かれたページ数をカウントしました(暇なの?バカなの?)
検証結果は以下の通り。
性行為を行った回数・・・・26回
性行為の描写ページ数・・・合計105ページ
文中でおよそ18%が性描写に割かれています。連載期間のおよそ400日の内、ほぼ5日に1回は購読者サービスがあった訳だ。週に一回の11PMよりも頻繁なお色気タイムじゃないか。
え?まだ納得できない?2割にも満たないお楽しみなんて、スポーツ新聞のエロ小説よりも断然劣るじゃないか?それも一理ある。
では、実際には性行為を行っていないが、文中で性愛に関する記述を行っているのはどの程度あるか調べてみようじゃないか。
言っておくけど“恋愛”に関する記述じゃないからね。“性愛”に限定するからね。
検証の結果は以下の通り。
本文中の性的なページを正の字でカウントしました(暇なの?バカなの?)
主人公の久木は自宅にいても仕事をしてても同僚と会話してても、もちろん凛子とまっ昼間のデート中も、いつでもどこでも頭ん中はセックスの事でいっぱい。お前は19歳男子か。
おかげで堂々の合計222ページ。「失楽園」のおよそ38%、少なくとも3日に1回は購読者サービスタイム。
これをポルノ小説と呼ばずして、何を呼ぶと言うのでしょうか?
しかし渡辺先生。これじゃああんまりだと考えたのか、最後には元医師の面目躍如と、二人が心中した後の死体検案調書を以って小説の締めとしております。
でもその記述内容が。
検案所見
発見時、本人は全裸のまま、相対せる女子(別紙記載)と強固に抱擁し、股間まで密着して、陰茎は女子の膣内に挿入されたまま、死後硬直の最も強い時間帯であるため、容易に離し得ず、警官二名にて、ようやく二人を分かつ。
渡辺先生、そんなところで元医師の矜持を持たれても、困ります。
さて。
よき社会人たらんとして就職活動に勤しむ学生諸氏よ。
「シューカツにも有利だし、日経読んでおかなくっちゃ」と、興味はないけど仕方なく日本経済新聞の購読をしている学生諸氏よ。
確かに日経は、日本の経済を学ぶに良い媒体かもしれない(多分)が、世のおっさん達が日経で学んでいるのは、実は経済じゃないんだよ。