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斉藤里恵「筆談ホステス」

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耳が聴こえない青森一の不良娘が“筆談”だけで銀座No.1ホステスになった!聴覚障害を持つ25歳が見つけた小さな夢…。筆談を駆使したマル秘コミュニケーション術はすべての人々に愛を与えます。
(「BOOK」データベースより)

いや綺麗だねえ。
筆談ホステスから政治家に華麗なる転身。今じゃ「美人すぎる区議会議員」だものねえ。
美人は得だ。

彼女が苦労していない、顔だけで世の中を渡ってきたとは言わない。
聴覚障害者というハンディを背負い、健常者のカテゴリに入る(多分)私なんぞでは想像もつかないような苦労をしてきた事だろう。
ホステスという職業(人と会話することが主たる仕事!)に従事しても、メールと筆談を駆使して、他のホステスさんよりも何倍も何倍も努力してきたことだろう。
 

でも、それでも私は言うよ。
やっぱり、美人は得なんだよ。
 

だって、彼女が美人じゃなかったら、この本きっと売れなかったし。

とはいえ、この本は健常者か障害者かという区分けをとっぱらっても「ホステスさんのお仕事」を覗き見るに楽しい本ではあります。
銀座の高級クラブという舞台に登場するお客さんは、羽振りが良くなったり悪くなったり。
上品だったり、ちょい色艶めいた話になったり。

そういえば本の中でも書いてある通り、銀座のクラブって「永久指名制」らしいのですね。
さくらの旦那が昔、お知り合いの方に銀座のクラブに連れて行って頂いた際の話。

連れて行ってくれた先生(お医者様なので)の担当は、そのクラブのママさんでした。
先生と旦那が店に着いたときには、まだママは入店しておらず、若いホステスさんと談笑しながらママさんを待つことに。

ママは結構なお年らしく、先生はママの不在を良いことに「あいつ菅井きんみたいなババアなんだよー」とこき下ろしていたそうな。

そしてママ到着。
ママさんはお店に登場するなり、スススッと先生のテーブルに歩み寄り
 

「いらっしゃいませ。菅井きんでございます」
 

斉藤理恵も菅井きんも、夜のオンナは強く、そしてしたたか。

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