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ディック・ブルーナ「うさこちゃんのにゅういん」

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うさこちゃんは病気で入院しました。でも、お医者さんに注射してもらって寝ているとじきによくなりました……。
(福音館書店 内容紹介より)

にゅういんするのって、きらいじゃないわ。
うさこちゃんも、私も。
 

2017年2月16日、ディック・ブルーナ氏が亡くなられたというニュースがありました。
満89歳。ご冥福をお祈りします。
 

ディック・ブルーナといえば、言わずと知れたミッフィーちゃんの生みの親。
で、ミッフィーちゃんは、日本の絵本では“ミッフィー”ではなくて“うさこちゃん”と呼ばれています。
ちなみにおとうさんの名前は“ふわふわさん”おかあさんの名前は“ふわおくさん”
そしたら、順当な流れで言ったら“ふわこちゃん”にでもなるんじゃないの?と、ふわ夫妻の名付け方法に若干のツッコミを入れつつ。
 

うさこちゃんシリーズの絵本の中で一番お気に入りなのが、この「うさこちゃんのにゅういん」です。

あるひ うさこちゃんが いいました。
「あたし のどが へんなの。ひりひり いたい みたいなの。
どうしたのかしら」

ところで、この時のうさこちゃんの病名って何だったんでしょうね?
喉が痛いと病院に行って、すぐ「わるいところを取りましょう」即時入院、即刻手術。しかも全身麻酔。
すげーな!この医者、検査とか様子見とか一切なく、切って切って切りまくるぜ!
 

でも絵本なので。あんまり懇切丁寧な描写でいたいけな幼児をビビらせて、せなけいこ的恐怖のズンドコに陥れてしまうのはディックおじさんの本意ではありません。
実際に入院手術する小さな子供がいたら、これくらいサラッと軽く、安心感を持たせてあげるのには良いのかもしれません。
おともだちのミッフィーちゃんも頑張ってるから、ボクも頑張るよ!みたいな。
 

ディックおじさんも「にゅういんって怖くないよ」と小さなお子さんに言ってあげているので、私もそれに倣って言ってあげましょう。
にゅういんって、いいよ。
メリット大きいよ。

もうすっかり昔の話ですが、過去に私が盲腸(虫垂炎か)になった時のことです。
こじらせて腹膜炎になり、救急車で運ばれてそのまま一ヵ月半の入院と相成りました。
 

そしたらあらまあ、ありがたいことに。
周囲には『我慢強い人』との予想外の評価が上がり、
検査の過程で婦人科系疾患までついでに見つかり、
一緒に治療したおかげで、その後には生理痛がほぼゼロとなり(生理痛が酷い人は婦人科受診マジおすすめよ)、
生命保険オプションの婦人科特約で支払い保険金が倍額になり、
儲けた保険金で新しい小紋を買った。
 

いらない盲腸とひきかえに、得た利益はいかばかりか!!!
ビバ盲腸。ありがとう盲腸。素敵だよ盲腸。

「ああら!」うさこちゃんは いいました。
「わたし にゅういんするの ほんとは きらいじゃ ないんだわ」

うん、わたしもそう思う。
ビバ入院。ありがとうブルーナ。素敵だよミッフィー。

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