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東君平「くろねこかあさん」

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くろねこのかあさんがあかちゃんを産みました。
しろねこが三匹、くろねこが三匹。
くろねこかあさんは六匹のこねこをやさしく育てます。
黒と白のコントラストが見事な切り絵と、リズミカルな言葉が楽しい作品です。
(絵本ナビより)

ほんのむし で紹介する絵本といったら怪談えほんかナンセンスものしかないのか!という自戒の念を込めて、いわゆる普通の絵本も取り上げてみようかな、と。
「くろねこかあさん」は娘がまだちっこい時に、繰り返し繰り返し寝る前の読み聞かせしていた絵本です。

くろねこかあさん あかちゃんうんだ
しろねこさんびき おちちをのんだ
くろねこさんびき あそんでばかり

読み聞かせをしていて、気持ちいーんだこれが。これって五七五調っぽいから?
7文字(位)の繰り返しは、読み聞かせながら母も安らかに眠りの世界へ…zzz
そういえば英語で俳句を作る海外の方は、五七五調には全然こだわらないらしい。五七五調が心地良いのは日本人の特質なのでしょうか。それとも英語で創られた俳句も、英語ならではの韻が踏まれているのでしょうか。
おそらく今TOEICを受けたら100点いかない可能性もあるさくらさんは、英語の俳句の魅力が全然わからない~。教えて偉い人~。

くろねこかあさん こねこをなめた
しろねこさんびき いっしょになめた
くろねこさんびき もうさっきなめた

この絵本の黒猫かあさんは、切り絵で出来ておりまして。
かあさんの身体から3匹の小猫を切り取って、白猫3匹、黒猫3匹の計6匹の小猫になっています。父さん猫は白猫だったんだね…。
絵柄も可愛く、別に作者の東君平氏に難癖つけるつもりもないのですが、ちょっと気になるのは小猫の毛色の違いによる扱いの差であります。
白猫3匹は、かあさんの身体から切り取られているので、当然どのシーンもかあさんにぺったりくっついた状態なんですね。
対して、黒猫3匹は必ず、かあさんから独立して配置されております。かあさんにくっついちゃったら見えなくなってしまいますものね。
 

つまり、だ。白猫3匹はいつもママンにべったりで、黒猫3匹はいつもママンから引き離されている。スキンシップ度合いがあまりにも違っちゃーおりませんかい?

くろねこかあさん おつかいにいった
しろねこさんびき おぶっていった
くろねこさんびき このつぎいこね

くろねこかあさん。あなた、兄弟間で愛情に差をつけすぎよ。
私は黒猫家が、将来の介護問題や遺産相続でいらぬ軋轢を生むのではないかと今から心配だ。
猫の遺産はキャットフードか猫砂か。ともかく、まあ、かあさんお気をつけあそばせ。

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