アンディ・ウォーホル「アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし」

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「こうして、ぼくは名声をかちえたのさ!」クレオパトラからココ・シャネルまで、セレブリティを着飾ったキュートなヘビの7変化。アンディ・ウォーホルの分身が大活躍する、ポップでシックな傑作絵本。
(「BOOK」データベースより)

アンディ・ウォーホルといえば、キャンベルスープ缶とか著名人のシルクスクリーンが有名な、ポップアートの巨匠ですね。
しかしアンディ・ウォーホルも、初めから巨匠だったわけではありません。若かりし頃は商業イラストレーターとして、企業広告のイラストを描いておりました。

で、その時代にウォーホルが皮革会社Fleming Joffeの依頼で描いたイラストが、この「アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし」のイラスト群。
もともとはアニメーション作品として制作するために描かれたらしいですが、計画は頓挫してアニメは存在しないみたいですね。

お蔵入りになっていたイラストの数々を、ウォーホルが著名になってから絵本として出版。
もーうアンディったら。金になると思えば、何でも使うね!

上流社会に仲間入りしたい。
ぼくはそう願った。
そこで自分を変えることにしたんだ。
からだに色をつけたんだ。
たくさんの色を!

若さ故か、はたまた元々の性質故か、ウォーホル自身を模したかのようなヘビの野心出世欲が、ポップなイラストの明るい色使いと共にギラギラと目を射ります。
「レッツ名声!下剋上!」「目指せセレブリティ!」「オッケー通俗!」

セレブの仲間入りを目指すヘビが彩る女性たちは、おセレブ&富裕&著名な方々ばかり。

ジャクリーン・ケネディには、ブーツになって足を覆い。
エリザベス・テイラーには、ブレスレットになって腕に絡まり。
ココ・シャネルには、シャツの部品になって胸元を飾り。

グレース王妃の特注の枕にも!って、ねえグレース、ヘビ革の枕って、寝心地どうよ?

60年代のファッション・アイコンの装飾品になるだけでなく、ロックフェラーの鞄になったり、パリはフォリー・ベルジュール劇場の緞帳と踊り子衣装になったりと変幻自在です。
しかしこの踊り子の衣装が…アダムとイブの葉っぱくらいの大きさしかないぞ……。

セレブが大好きで想像性ゆたかなヘビは、
セレブが大好きで想像性ゆたかなヘビアンディ・ウォーホルに
よく似ていると思われるかもしれないが、
これはまったくの偶然である。
(「アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし」巻頭文)

あのアンディ・ウォーホルのイラストってだけでも、ちょっと覗いて見て楽しい絵本だし。
ポップでキッチュでキュートなイラストを、ただ眺めるのも楽しいし。
野心と出世欲を隠さず、セレブに取り入る自分をちょっと皮肉に見つめているようなところも、なかなかに興味深い一冊です。
全く子供向けじゃありません。オトナの皆様、ぜひどうぞ。

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レビュアー: さくら
さくら
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