宮部みゆき「三鬼 三島屋変調百物語四之続」

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三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!
(「BOOK」データベースより)

いま毎日新聞で連載中の「黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続」が、そろそろ最後の〆に入ろうとしています。
いやー、いいねえ。面白い。面白かった。

豆腐→桜→オラショ印半天の話自体も面白かったですけれども、おちかちゃんが去りし後に聞き役を務めることとなった富次郎さんの、オロオロさ加減がなかなか良かったですよ。
旧・聞き役おちかちゃんの肝の据わりっぷりとは、まるで違う。

おちかちゃんの時代でも、だいぶコワ~い話やら不思議~な話やらヤベー話やら、いろいろあったんですけどね。
彼女が富次郎さんに比べて動じなかったのは、過去の心傷を乗り越えての力強さなのか、もともとの性格なのか、それともオンナは度胸、なのか。

それに比べて富次郎さんはまだ『変わり百物語』初心者。オロオロしたって、そりゃ仕方がない。
基本エエとこのボン、これからの富次郎さんの成長に期待値を上げようってことで。「黒武御神火御殿」の最後、富次郎さんがどんな絵を描いてケリをつけるのか、期待しております。

さて、かえり見すればさくらちゃん。
毎日新聞の連載終了までに「三島屋変調百物語」第5作まで追いつこうと思いきや、まだ第4作の「三鬼」までしか読んでおりません。
1年ってあっという間ね~。
良いのよ、のんびり追いつくわ~。

当ブログでは第1作「おそろし」と第2作「あんじゅう」しかご紹介しておりませんで、この「三鬼」は第4作。
あれ?3つめは?

ちなみに第3作は「泣き童子(わらし)」読んではいるんですけどね。でも、こっちの方を先にご紹介したいの。

だって!ここで!おちかちゃんの未来の結婚相手 勘一さんが登場してくるのですもの!

「お嬢さんは、きっとあの方とご縁がありますよ」

百物語の守り役、お勝さんの発言。いや予言。
特に印象深い出会いのシーンでもなく、ちょっと店先に寄った貸本屋とのやりとりだけなんですけどね。

勘一さんとおちかちゃんがいったい全体どうして結婚までに至るのかは、私がまだ読んでいない第5作「あやかし草紙」を読めば分かるとは思うんですが。
いまのところは…まだ、ねえ。まさかって、感じよねえ。

まさかと言えば。
「三鬼」では、おちかが淡い恋心を抱いていた(らしい)青野先生が、仕官して妻帯して突然の退場。
青野先生の退場も唐突ではありましたが、あれっ?おちかちゃん、青野先生にホの字(古い)だったっけ?そんな気配あったっけか?
いつの間にか消えていた錠前屋の孫息子と同じ位のレベルかと思ってましたよ。いや、すまんすまん。オンナ心と秋の空。人の惚れた腫れたは分かりませんのう。

「三鬼」の中で一番好きなのは『食客ひだる神』です。
ひだる神が可愛くってねえ!第2作「あんじゅう」とはまた違う可愛さ。
美味しいものをパクパク食べてたら、肥っちゃうのひだる神。それで、仕出し屋の主人からダイエットを命じられちゃうの。
美味しいもの好きなのに、しぶしぶ「きゅうううう」と食べるの我慢するの。ねっ?可愛いでしょ?

ほんとに「きゅううううう」とは言いませんけどね。でもホントに言いそうなの。読んで読んで。読めばわかるわ、ホントに「きゅうううう」言ってるから。

ひだる神のおかげで弁当屋を繁盛させて、ひだる神のせいで家庭が傾いて(比喩でなく物理)ひだる神を追って房五郎もお引越し。

多分この先、ひだる神はダイエットしなくても良いんじゃないかと思うと「良かったねぇ良かったねぇ」と声をかけてあげたいですわ。
次の家では、おそらく強固な地盤で強固な柱と床材を使って家を建てるだろうし。
いざとなったら房五郎さん、地面にそのまま寝れば良いし。

…でも、ひだる神がどんどん肥っていったら、沈むのは地面?地盤沈下が起こる?
お江戸の災害を呼び起こしてしまうかもしれない、それもまたちょっと不安なりや。

えーとですね。つまり、このまとまりのない今日のブログで何を言いたかったのかっていうと。

「黒武御神火御殿」面白いよってこと。

もうすぐ終わっちゃうのが寂しいよってこと。

宮部みゆきさん早く第7作目、よろしくねってこと。

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レビュアー: さくら
さくら
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