坂木司「ウィンター・ホリデー」

スポンサーリンク

元ヤン&ホスト→宅配便ドライバーの父+しっかり者の小学生の息子
一人から二人、そして仲間と……大人気「ホリデー」シリーズ第二弾!

冬休みに進がやって来るのを心待ちにしつつ、自分の知らぬ間に女手一つで頑張っていた元恋人で進の母親・由希子のことが気にかかって仕方ない大和。しかし、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で……。
大好きな人と一緒に過ごせる幸せに改めて気づかせてくれる、6編の物語が収められています。
(「BOOK」データベースより)

シリーズ1作目「ワーキング・ホリデー」から早数ヶ月。
この数ヶ月の間に、父・ヤマトは、“父”というよりも、初めて彼氏が出来たての女子みたいになってます。

離れて暮す息子に対して、
「重いって思われないかしら…」「どうしてメールの返信が一文だけなのかしら…他のヒトには長文送ってるのに…」「どうしてケンカしちゃうのかしら、ずっと会いたいと思ってたのに…」

お 前 は 女 子 か。

そんな乙女心あふるるヤマトに、ようやっとやって来ました冬休み!前回は息子・進の夏休み期間中のお話で、今回は進くん冬休みの期間のお話です。次は春休みか?

そして今回は、前作「ワーキング・ホリデー」では登場しなかった進のお母さん、つまりヤマトの元カノ由希子さんも今回では登場いたします。

オンナのはしくれである私 さくらとしては、この由希子さんの書きっぷりにイマイチ拘泥いたします。なんだろうなあ由希子さん。この小説の中では脇役扱いだから、どうしても影が薄いんだよなあ。
ひとりで子供を産んで育てて苦労して、ちょっとばかしでっかくなった息子は、父親業の美味しいとこだけ満喫するヤマトに傾倒しちゃってる。おいヤマト!父親ヅラするんだったら今からでも認知しろよ!養育費振り込めよ!という気持ちをねぇ、抱いちゃうんですよねえ。
でも由希子さんにも女手ひとつで育ててきたプライドってのもあるからなぁ~今さら養育費?冗談じゃないわよって処もあるだろうしなぁ~。大体、10年以上昔に別れたオトコのことなんて、今ホストやってようが宅配便ドライバーやってようがホームレスになろうがどうだって良いのが正直な話。でも可愛い息子のまがりなりにも実父だしなぁ~。

父子のハートフルな交流の影の、オンナ心についつい共感を覚えるのは私もオンナのはしくれだからでしょうか。
もし私が由希子の友人だったら『養育費だけはもらっとけ。金に名前がある訳じゃなし』と助言しておこう。先立つものが、あってこそ~♪

そういえば女と言えば。友人と言えば。
本作「ウィンター・ホリデー」では、ヤマトが元ヤン後輩の結婚式に参列するシーンがあるのですが、その後輩というのが「和菓子のアン」のバイト仲間の桜井さん。元ヤン大学生の過去の異名は“棘のある桜”きゃーかっこいー!ヒューヒュー!
桜井さん結構好きなので、ちょっと嬉しかったり致しました。ご結婚、おめでとうございます。

坂木司のホリデーシリーズは、父子ハートウォーミングストーリーともう一本の柱として、宅配便お仕事紹介物語の側面もございます。
ちなみに取材は主にヤマト運輸にしていたらしいのですけどね。小説でも出てきますが、ヤマトのドライバーさんって働いている人全員がなれる訳じゃないらしいですよー。社用車を運転するには独自の社内免許に合格しないといけないらしいです。だからヤマトはまだ人力リヤカーなのね…って、いまブログを書いていて初めて気がつきました。主人公の大和(ヤマト)って、ヤマト運輸か!

荷物を届けるために、年末の12月31日まで走り回る宅配便のドライバーさんたち。最近では年末のおせち料理の通販で、ナマモノ!&びっしりと美しい盛り付け!&高級食材!という、配送するにドキドキの荷物が多くなっておりますようで。

「沖田、二十万のおせちの注意点は何だと思う」
「え?値段、じゃないんすか」
だって弁償といっても、今の俺に二十万は出せない。
「もちろん金額も重要だ。だがな、高価なおせちは基本的に生で届く。ということは、さっきも言ったように大晦日の配達になる。その際にミスをして壊してしまったら、どうなる?」
大晦日。つまりそれは、仕事納めの日。当然料理屋だって同じだ。
「作り直しが、出来ないってことすか」
「そうだ。だからお詫びのしようがない。それは怖いぞ」

20万円のおせちってどんなだよ?!と思い、目の前の箱で検索したところ、本日11/15のニュースでAmazonが高さ1メートル超の「タワーおせち」を20万円で発売するとのニュースを発見しました。

……ヤマトっ!
これっ……!配達、大変っ……!

積みあがったザル蕎麦を出前する蕎麦屋の店員を思い浮かべたのは、私だけでしょうか。

今年の年末も、ヤマトはお仕事大変そうです。
乙女心に浸っている場合じゃない。ががが頑張ってください。

この記事が気に入ったら シェアをお願いします♪

フォローする

スポンサーリンク
レビュアー: さくら
さくら
レビュアー:さくら
ほんのむしの書評を楽しんで頂けましたら、また読みに来て頂ければ幸いです。皆様のお声がさくらの『やる気スイッチ』です!

いいね!と思ったらぽちっとな♪
以下のブログランキングに参加しています。
皆様のクリックがさくらの励みになります♪
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  
トップへ戻る