井上夢人「the SIX」

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ひとりの少女との出会いから、全ては始まった―。誰にも心を開かず、部屋で絵ばかり描いている女の子。絵の中の魚が白いのは「おぼれて、死んだの。あした」だから。明日の出来事が見える。他人の心の声が聞こえる。虫を呼び寄せる…。不思議な能力が彼らと周囲を切り裂く。小さく弱い、選ばれし者たち。でも、一つになればきっと強くなる。
(「BOOK」データベースより)

6

第六感。
人間の五感 (視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚) 以外を超えた六番目の感覚。
いわゆる超能力?と言っても良いのかしら。

第六感というと、20世紀生まれと21世紀生まれでジェネレーション・ギャップが生じる可能性があります。
21世紀生まれが第六感と聞いて連想するのは、おそらく映画の『シックス・センス』
主演はブルース・ウィルスでよろしく。
対して、さくらを含む20世紀生まれが連想するのは『霊感ヤマカン第六感』でしょーか?
司会はフランキー堺ね、もちろん。

閑話休題。
元・岡嶋二人の片割れ、井上夢人の「the SIX」は、第六感というか、様々な異能力を持つ人々を描いたSFものの連作短編集です。
第六感の「SIX」と、異能力を持つ6人の「SIX」そしてもうひとつの「the SIX」の意味は、本の最後に出てきます。

異能力とひとくちに言っても、皆が皆、いわゆるESP=超能力を持っている訳ではありません。
エスパーと聞いて連想するような、テレパシーとか予知能力を持つ人もいるけれど、登場するのは例えば『虫フェロモンで虫を引き寄せる少女』とか『強烈な静電気を発する電磁波少年』とか。
あんまり便利そうじゃーありません。大変よ電磁派少年なんて。危ないから車にも乗れないし。部屋にテレビも置けないし。

異能力ゆえに周囲から敬遠され、孤独な日々を過ごしていた彼ら。
それぞれに独立したエピソードがありながら、超心理学を研究する大学講師が間を取り持ち、互いの存在を知ることとなります。

講師の発案で6人が集合した旅先でとある事件が起こり、それぞれが異能力を発揮することによって事件が解決します。
そして彼らは知るのです。“仲間”がいることを。自分はひとりじゃないことを。自分の能力が誰かの役にたてるかもしれないということを。

仲間を得た6人は団結する。共に働こうぞ誰かを守るために。
世のため人のため尽くせ我等は「the SIX」

おお、サイボーグ009みたいだねこりゃまた。もしくはゴレンジャー結成秘話みたいな感じ?と、脳内で全身タイツを着た6人を連想する私。
じゃあこれからみんなの「the SIX」が始まるのね。楽しみだわ~。さてさてこの先「the SIX」はどんな活躍をするのかしら。で、ページを、めくる、と。

・・・え?
これで、終わり?

最近の映画は、シリーズ物が多いのが個人的に困りものだと思ってます。
いや別にシリーズが悪いのではないのだけれど、シリーズにすること前提で作る映画って、あれどーなのよ。
映画1作で完結しなくって、公開直後に次回作の予告編が流れちゃうような映画。連続テレビドラマと映画をいっしょくたにしないでほしいもんだわっ(ばんばんばん)
その日その上映で満足させてこそ、次が楽しみに本来はなる筈なんじゃないのっ(ばんばんばん)
最たるものは「マトリックス」ですよね。キアヌ・リーブス演じるネオが仮想空間でマトリックスの操作を覚え、習熟してさあ人類の存亡を賭けた戦いへと身を投じて・・・!1作目終了。
ねえ、私は2時間かけてゲームのチュートリアルを見させられていたというの?!

「the SIX」も、さあこれから!って時に本が終わってしまい、ひっじょーに不完全燃焼であります。
小説の「the SIX」も、映画の「マトリックス」だって、単体では面白いのよ。面白いんだけど、『続きはWebで!』とか『来週をお楽しみに!』みたいに引っ張られると、困るんです。ほんとーに困るんです。

なにが困るって井上夢人。
寡作な彼がシリーズ物なんて設定しちゃったら、次に2作目が出るのは果たして何年後になるんだかわかりゃしない。
ただでさえ数年毎にしか新作が出ないというのに、なんで『来週をお楽しみに』にしちゃったの?!完結までにあなたが死ぬか私が死ぬかわからないわよ?!

・・・まあ、出しちゃったモンはしかたあんめぇ。
シリーズ2作目、待っているから。次の本早く出すように。井上クン、頑張ってお仕事しようね。

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レビュアー: さくら
さくら
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