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スティーヴン・キング「死のロングウォーク」

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近未来のアメリカ。そこでは選抜された十四歳から十六歳までの少年100人を集めて毎年五月に〈ロングウォーク〉という競技が行われていた。アメリカ・カナダの国境から出発し、コース上をただひたすら南へ歩くだけという単純な競技だ。だが、歩行速度が時速四マイル以下になると警告を受け、一時間に三回以上警告を受けると射殺される。この競技にはゴールはない。最後の一人になるまで、つまり九九人が殺されるまで、昼も夜もなく競技はつづくのだ。体力と精神力の限界と闘いながら、少年たちは一人また一人と脱落し、射殺されていく。彼らは歩きながら、境遇を語り、冗談を交わし、おたがいを励ましあう。この絶望的な極限状況で最後まで生き残るのははたして誰なのか―。死と直面する少年たちの苦闘を描いた、鬼才キングの問題作、ついに登場。
(「BOOK」データベースより)

 

キングがリチャード・バックマン名義で発表した『バックマンブックス』の中のひとつの作品です。
バックマンブックスの中では一番好きかな。
「バトルランナー」も良いけれど、あれはねえ、シュワちゃんの顔がちらついちゃって。
 

さて。「死のロングウォーク」
舞台はアメリカ。5月1日。
聞け万国の労働者、轟き渡るメーデーのこの日に毎年行なわれる『ロングウォーク』
 

100人の男の子が、歩く。ただそれだけ。
それだけの話です。
 

まあ、歩くのが遅くなると射殺されちゃったりするけどね。ただそれだけよ。

100人の男子がいてね。
最後に残るのは1人。つまり死亡率99%。
1%の確立を求めて、やりたい人います?勝ち残った勝者には、何でも好きなものが与えられるそうですよ。
なーんでも好きなもの!それも一生!勝ち残れば残りの一生パラダイス!

だから、『ロングウォーク』の参加希望者は毎年ワンサといます。参加資格を勝ち取るために、体力テストや客観テスト(客観テストって何だ?)、小論文まで提出して、テストに合格しても抽選あり。
勝ち残った100名と、補欠100名。毎年参加者リストに載るのは計200名。
一体、毎年何人の参加希望者がいるんでしょうかねえ。
そんなに欲しいものってあるのかな。
 

この『ロングウォーク』に、国策とか、民衆操作とか、洗脳とか、そういう社会的な裏読みをする事は多分できますが、そういう余分な批判的要素は、この小説を読む際には個人的にはおすすめしない。

ただ、歩く。
そして、話す。
友情とか、信頼とか、協力とか、男子が100人集まれば色々あるけれど、それも結局は消えていく。
ひとりひとり、脱落していく。
淡々と描かれるロング・ロング・ウォーク。
 


 

話は全く変わって、私 さくらの極私的アイドルのご紹介。
マイダーリン伊能忠敬
 

数年前から私、伊能忠敬の万歩計を身につけておりますの。
面白そうだなーと適当に買った万歩計でドはまりしました。自分でも想像しなかったほどのドはまりぶり。
基本モノグサのインドア気質さくらが、歩くことにもんのすごいモチベーション上がってます。

偶像をアイドルと言うならば、伊納忠敬は私のアイドル。
マイダーリン伊能先生と一緒に、日本一周旅をするのです。
つい歩くのをサボってしまったりすると、伊能先生が『ドリョクセヨ』と叱ってくれますの。
気合を入れて歩くと『アッパレ!』とお褒めくださるの。
ああ、伊能先生。一生ついていきます。少なくとも10年ついていきます。だってこの万歩計、日本一周するのに10年以上かかるから。
 

ケータイの待ち受け画面を伊能忠敬の銅像にしていた(マジで)私なら、きっとロングウォークも、いつまでもいつまでも歩き続けられるに違いない。
勝因は伊能なりや!
 

そうです。これは書評の名を借りた布教です。
もうすぐ5月1日メーデーがやってくる。今年の『ロングウォーク』参加者よ、いますぐamazonで万歩計を買いなさい。そして伊能先生と一緒に歩くのじゃ。

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