佐藤留美「凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由」

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驚きの「捨て去る」技術、脱・出世戦略、スーパーすぎる育児分担、40代に高最に輝ける理由、子連れ海外赴任の腹の決め方など11のサバイバル戦略を紹介。仕事や家庭での凄技時短術、仕事への向き合い方とモチベーション、夫や両親、職場との人間関係の作り方について凄母たちの英知を結集したコラムも必読。
(「BOOK」データベースより)

sugohaha

タイトル通り“凄い母”がどしどし登場する本。

「凄母」に出てくる女性はどの方も、本当にパワフルなビジネスウーマンです。
資生堂、電通、リクルート、ソフトバンクetc.etc.誰もが知る企業で頭角を現し、押しも押されるキャリアを持つ女性ばかり。皆さん私と同世代、もしくは年下で、すっごいなー、お仕事できる人なんだなー、と、純粋に思います。

しかしながら。

「凄母」の元となったWebサイトである、東洋経済オンラインの連載コラムの題名が「ワーキングマザーサバイバル」なんですね。

女性は、母は、ただ働くということが「サバイバル」であるという事実。

私 さくらも主婦であり、母であり、働く人であるので、仕事と育児(ごめん家事はあんまりやってないw)のバランスをとるのは、長年大きな課題でした。

個人的な来し方を振りかえれば、もともと勤務していた婦人服メーカー営業のお仕事は、妊娠が発覚して退職。
出張が多い仕事だったので、到底続けられる状況ではありませんでした。
その後IT系の事務に転職し、子供を保育園に預けて勤務。子供が小学校に上がった後は、時短勤務に切り替えて細々とやっております。
「凄母」に出てくる人達と比べたら、本当にペヨンペヨンのキャリアですね。

とはいえ、それでもやっぱり仕事と育児のダブルワークって難しいんですよ。

「凄母」のワーキングマザー達の殆どは、夫が育児負担をしたり、実母or義母に協力を仰いでいます。
中には二人の子供を連れてブラジルに転勤しちゃうスーパーワーキングマザーもいますが(正に凄母!)みんな自分以外の誰か・何かに育児を“外注”しているシーンがあります。

それぞれの個人、それぞれの家庭の選択の自由ではあれど、なんかね、釈然としないんです。
『育児は母親のみが担当すべし』と言いたいんじゃないんだけど、なんだろう、この、投げられたボールを誰かに投げ渡すゲームのような。
もっと悪い言い方をすれば、ババ抜きのババをまわすような。

その釈然としない気持ちは、11人の「凄母」記事の後に載っている、上野千鶴子さんのインタビューで理由がわかりました。

上野千鶴子さん曰く、

(前略)・・・女を戦力にしようと思ったけど、男と同じ働き方しか想定してこなかった・・・(中略)・・・彼女たちが参入していった職場とは、「24時間戦えますか」とテンパっている企業戦士が跋扈する世界。そして、彼らの背後には家事も育児もやってくれる妻がいる。女性総合職は、主婦付き男性労働者と違って、家庭責任を免れられないから、最初から負けが込んだ勝負に挑んでいるのよ。

この本の11人の「凄母」たちは、負けが込んだ勝負に挑んで、おそらく現時点で“勝って”いる人たちなんだろうと思います。
いうなれば、多数の芸能人の中からヒット戦線を勝ち抜いて、年末の紅白歌合戦に出場を果たしたような11人?
特別なればこそ、インタビューもされる。書籍にもなる。
紅白歌合戦に出られない歌手やグループが数多といるように、サバイバルを勝ち抜けない100人、1000人、10000人のワーキングマザーは、話の俎上にも載せられないのです。

そしてさらに、

(前略)・・・でも、ワーキングマザーの生きづらさを、「この人を見習え」と「個人の問題」に還元するのは困る。ここに載っている人たちは、「特別な条件に恵まれた人たち」。「私にはまねできないわ」という女性がいて当然。まねができなければ、うらやましないと思うのが普通でしょう。

上野千鶴子さんは、日本のフェミニズムの牽引者として有名な方ですが、個人的には正直あまりのパワフルさに敬遠していたきらいがありました。
ですが、この本に載っているインタビュー記事には、しごく共感できる箇所が多くありました。

『一億総活躍社会』の阿部総理、この本読もうよ。
『女性活躍推進法』(なんて法律が今年制定されたの知ってる?)の塩崎厚生労働大臣、この本読もうよ。

法律とスローガンだけで回っていかない現実と、一番、これから守っていかなくちゃいけない当の子供に対してのイシューがあるよ。

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レビュアー: さくら
さくら
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